保育の心理学Ⅱ
担当者芦澤 清音教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [初等教育学科 こども教育コース]
科目ナンバリングEDP-204

授業の概要(ねらい)

心身の発達と学習過程等で学んだ乳幼児期の子どもの発達に関する基礎知識を深め、保育における実践的理解へと広げていくことをめざす。具体的には、保育現場の映像や保育事例を教材として、子どもの理解を深め、保育の在り方を学ぶ。学習方法としては、グループワークを中心に行い、意見交換や協同の学びを重視し、できるだけ実践的かつ体験的に学習を進める。たとえば、ロールプレイなどを通して、保育場面を再現し、保育の状況を理解し、その中の子どもや保育者の行動からそれぞれの意味をさぐるなど、子ども理解、保育理解深めていく。その理解をもとに、子どもの援助の具体的な方法について考える力を養う。

授業の到達目標

 ・子どもの発達と保育実践について理解を深める。
 ・保育現場における子ども達の姿をイメージして、関わりや遊びを考えることができる。
 ・子ども理解にそって、多様な保育支援をを考えることができる。
 ・保育における多様な子どもの姿を理解する。

成績評価の方法および基準

 毎回の授業課題70%、レポート30%とする

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 新・育ちあう乳幼児心理学心理科学研究会[編]有斐閣コンパクト
参考文献『1,2歳児の自己肯定感の土台を育む』芦澤清音・バオバブ霧が丘保育園 著ひとなる書房
参考文献

準備学修の内容

課題として出された保育事例を読み、授業に備える。
0歳から5歳児までの発達について、授業と教科書をもとに、子どもの発達の表を作成する。
授業での発表の準備を行う。

その他履修上の注意事項

グループワークでは、積極的にコミュニケーションをとり協力して発表するなど、積極的に授業内の活動に参加する姿勢をもってもらいたい。
日頃から、乳幼児の姿に関心を持ち観察をしたり、保育事例に触れる機会を意識的に作るようにしてもらいたい。

授業内容

授業内容
第1回授業ガイダンス (LMS)
半期の授業の進め方を説明し、文献等の紹介を行う
第2回・3歳児の発達を確認する
・保育場面の映像(3歳児)を視聴し、子どもの姿から子どもの発達について考える
第3回・3歳児の発達と保育を考える
・保育場面の映像を視聴し(3歳児)、子どもの内面を理解する。グループワークを通して保育者のかかわりについて考える
第4回・1、2歳児の発達について確認する
第5回・保育事例から、子どもの行動の意味と保育者の関わりについて考える
1歳時の保育エピソードを題材にグループワークで話し合う①
第6回・保育事例から、子どもの行動の意味と保育者の関わりについて考える
1歳時の保育エピソードを題材にグループで話し合う②
第7回・保育事例から、子どもの行動の意味と保育者の関わりについて考える
2歳時の保育エピソードを題材にグループで話し合う①
第8回・保育事例から、子どもの行動の意味と保育者の関わりについて考える
2歳時の保育エピソードを題材にグループで話し合う②
第9回子どもの発達と保育の意味を考える:自我を受け止める(保育現場の映像から学ぶ)
第10回4歳児の発達を確認し、支援について学ぶ
保育映像を通して、4歳児の保育を考える。保育映像からエピソード記録をとる
第11回4歳児の保育場面をロールプレイで再現し、子どもの思い、保育者の意図を理解する
第12回5歳児の発達を確認し、支援について学ぶ、小学校への移行を考える(就学前後の子どもたちの姿を学ぶ)
保育映像を通して、5歳児の保育を考える。保育映像からエピソード記録をとる
第13回5歳児の保育場面をロールプレイで再現し、子どもの思い、保育者の意図を理解する
第14回障害など困難を抱えた子どもの理解と保育について事例等をもとに理解を深める
第15回まとめ (LMS)