動物考古学Ⅰ
担当者植月  学教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [史学科]
科目ナンバリングARC-215

授業の概要(ねらい)

動物考古学とは遺跡から出土する動物遺体(貝殻や骨など)をもとに、過去の生活や環境を研究する学問分野です。本講義では様々な動物を取り上げ、人との関わり合いの歴史を紹介します。考古学だけでなく、必要に応じて歴史学や民俗学・民族学、種々の化学分析など、関連する分野の方法や成果についても解説します。

授業の到達目標

動物との関係という新たな視点から歴史を捉え直すことで、現代社会やこれからの社会について考える力を身につける。

成績評価の方法および基準

毎回終了後に実施する小テストの合計点により評価します。提出遅延は減点となります。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献人と動物の日本史西本豊弘ほか編吉川弘文館
参考文献十二支になった動物たちの考古学設楽博己編新泉社

準備学修の内容

毎回資料を配付しますので、小テストに向けて予習をしておいてください。

その他履修上の注意事項

考古・歴史、生物の両方に関係するテーマを取り上げます。なるべく予備知識がなくても理解できるように進めますが、幅広い関心を持って臨んでください。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス 骨は語る
第2回イヌ(1) 最古の家畜(旧石器〜縄文時代)
第3回イヌ(2) 関係の変化(弥生時代以降)
第4回ネズミとネコ(1) 害獣から探る暮らしの変化
第5回ネズミとネコ(2) 日本史の中のネズミとネコ
第6回ウマ(1) 世界史を動かした動物
第7回ウマ(2) 古墳時代の高級車
第8回ウマ(3) 武士と馬
第9回ウシ ミルクの歴史
第10回シカとイノシシ 縄文から弥生への変化
第11回ブタ(1) 家畜化を探る
第12回ブタ(2) 日本史の中のブタ
第13回ヒツジとヤギ キルギスの動物考古学
第14回オオカミ(1) 狼信仰の広がり
第15回オオカミ(2) 害獣、そして絶滅へ