担当者 | 江本 伸哉 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [経済学科] | |
科目ナンバリング | MAN-204 |
❶この授業は、春期(現代企業論Ⅰ)と秋期(同Ⅱ)を結合して通年(ⅠとⅡ)で完結するように設計されています。このため、通年受講を強くお勧めします。ただし、学生の皆さんの都合により春期(Ⅰ)のみ、あるいは、秋期(Ⅱ)のみの受講も可とします。
❷企業の真の主役は、法人格をもつ企業そのものではなく、あくまでその企業を指揮する生身の経営者です。この授業は、私の日本経済新聞記者時代の大先輩である永野健二氏の近著『経営者 日本経済生き残りをかけた闘い』(新潮社)を題材に、まず波乱万丈の戦後日本経済を闘い抜き、わが国を代表する企業を育て上げた経営者の生き方と戦略を紹介します。その後、その企業が属する業界が現在抱える課題、その対策などを浮き彫りにします。これによって現代日本企業のリアルな実態を皮膚感覚で理解し、他の人に説明する力を養い、就活に参考にしてもらうのが狙いです。
❸3回に1回、授業内容を簡単に振り返る復習問題や、皆さんの疑問、感想・意見、要望・提案を書いてもらう「ミニッツペーパー(MP)課題」を出します。復習問題の正解と私なりの回答を「MP通信」にまとめ、次の授業で配ります。皆さんの理解度を確かめ、疑問に答えながら、双方向で授業を進めていきたいと思います。
❶教科書1冊を1年かけて深く読み通す根気を身につける。
❷戦後から現代に至るまでの日本の有力企業についての基礎知識を身につけ、他の人に説明できるようになる。
❸現代の日本企業が直面する課題を知り、その解決策を考える力を養う。
❶対面なら出席回数が3分の2(原則として10回)未満、オンラインならMP5回と期末レポートの合計6回の提出物のうち、提出が4回未満の場合は、(たとえ期末レポートを提出しても)単位を与えません。D2(再試験不可)とします。
❷MP点が60点満点(MP1枚12点×5回=60点満点、ただし、公欠を届け出た場合は1枚6点満点)。
❸期末レポートが40点満点。
❹授業中の積極的な発言、MPでの鋭い質問、なるほどという感想・意見、建設的な要望・授業改善提案には、その都度、❷❸とは別に特別加算(5~20点)します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 経営者 日本経済生き残りをかけた闘い | 永野健二 | 新潮社 |
参考文献 | バブル 日本迷走の原点 | 永野健二 | 新潮社 |
参考文献 | 日経業界地図2021年版 | 日本経済新聞社 | 日本経済新聞出版社 |
❶授業開始前に必ず教科書を手に入れ、通読してください。分からないことがあっても構わず、最後まで読み通してください。教科書を持っていないと解答できない問題を期末レポートで出題しますので、教科書は必携です。
❷授業の前に教科書のその日の当該箇所をもう一度じっくり読んでください。質問があったら、授業中に聞くか、「MP課題」に書いて出してください。
❸企業は生き物であり、変わっていきます。そのリアルな動きをつかむため、『日本経済新聞』(紙の新聞でも、電子版でも可)を毎日読む習慣をつけましょう。図書館、キャリアサポートセンターでも無料で読めます。
❶対面なら出席が3分の2(原則10回)未満、オンラインなら提出物が6回中4回未満の場合は、D2(再試験なし)とし、単位を与えません。
❷公欠の場合は1か月以内に届け出てください。MP点を半分(対面2点、オンライン6点)を与えます。
❸対面の場合、私語、スマホ操作、食事は禁止。注意しても改めない場合は退場してもらいます。
❹学生の皆さんの集中力を維持するため、途中に5分間の休憩を取ります。休憩中は私語、スマホ操作、トイレ、ストレッチ体操など自由です。また、休憩用に皆さんのリクエスト曲や私の好みの曲など音楽を流します。
❺第1回(9/22)と第2回(9/23)はLMSを使ったオンデマンド授業※です。それ以外はコロナの状況次第で対面かオンデマンドになります。ご注意ください!
回 | 授業内容 |
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第1回 | 9/22=オンデマンド授業※ ガイダンス(江本自己紹介、授業の進め方、約束事) 教科書9 ジョブズになれなかった男、出井伸之(P136~152)解説 |
第2回 | 9/23=オンデマンド授業※ 教科書9→IT・電機業界の現状と課題 |
第3回 | 9/29 教科書9→IT・電機業界の現状と課題 |
第4回 | 10/6 教科書10 "最後の財界総理"、奥田碩の栄光と挫折(P153~166)解説 教科書15 豊田章男が背負う「トヨタの未来」(P231~244)解説 |
第5回 | 10/13 教科書10&15→同族経営の功罪 |
第6回 | 10/20 教科書11 土光敏夫も変えられなかった「東芝の悲劇」(P167~182)解説 |
第7回 | 10/27 教科書11→総合電機・重電業界の現状と課題 |
第8回 | 11/10 教科書12 伊夫伎一雄と「溶解する三菱グループ」(P183~201)解説 |
第9回 | 11/17 教科書12→企業グループの現状と課題 |
第10回 | 11/24 教科書14 柳井正の永久革命(P218~230)解説 |
第11回 | 12/1 教科書14→アパレル業界の現状と課題(しまむらvsユニクロ) |
第12回 | 12/8 教科書16 孫正義が目指すのは企業かファンドか(P245~259)解説 =秋期 期末レポート課題出題 |
第13回 | 12/15 教科書17 稲森和夫が見つけた「資本主義の静脈」(P260~272)解説 |
第14回 | 12/22 教科書17→京都企業の強みと泣き所 |
第15回 | 1/12 教科書「あとがき」(P273~280)解説 渋沢資本主義の復習 =秋期 期末レポート提出締切 |