担当者 | 小林 成弘教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [国際経済学科] | |
科目ナンバリング | ECP-201 |
本講座では、政府の経済運営のあり方を考える上でこれまで常に論争を巻き起こしてきた「”大きな政府か”、”小さな政府か”」「”規制・監督か”、”自由放任か”」という問題に焦点をあて、戦前から戦後にかけての日本および世界経済の動きを学ぶとともに、その間の各国政府の経済政策がどのようなものであったのかを学んでいきます。
春期は主に世界大恐慌~戦後1970年代までの「大きな政府」の時代を取り上げ、その間に築きあげられてきた日本型経済システムおよび世界共通の経済システム(ブレトンウッズ体制、GATT-IMF体制など)について学びます。
秋期は、1980年代以降の「小さな政府」を指向する時代に先進各国で進められてきた規制緩和や民営化などの動きが世界経済および日本経済にどのような影響を与えてきたのか、またその間に各国で巻き起こった様々な経済危機(日本の平成バブル崩壊、中南米危機、アジア通貨危機、サブプライム危機とリーマンショック等)と日本経済への影響について学びます。
受講者は、「小さな政府」と「大きな政府」という政策論争に対し、自身の見識を養い、現在の日本経済が歴史的および地政学的にどのように位置づけられるのかを理解できるようになってもらいたいと思います。
【今期の講義が対面授業形式で行われる場合】 期末に行うペーパーテストの成績を基礎点とし、これに普段の授業への取り組み姿勢(出席状況、義務的課題の実施状況、任意レポート提出など)をボーナス点として加算して総合評価を行います。ただし、以下の事項に該当する場合は大幅減点とします。
①授業中の私語など、他の学生に悪影響を及ぼすあらゆる「迷惑行為」
②授業における出席偽装、テストにおけるカンニング、レポート等におけるネット情報等のコピー&ペーストなど、あらゆる「不正行為」
【今期の講義がリモート授業となる場合】 基本的には上記対面授業の場合と同じですが、出席状況(聴講状況)については評価対象としません。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | テキストは特に指定しませんが、参考文献は講義の都度紹介します。 | ||
教科書 | |||
参考文献 | 『高度成長期の日本経済』 | 武田晴人編 | (有斐閣) |
参考文献 | 『マネー革命(1)~(3)』 | NHK取材班 | (日本放送協会) |
参考文献 | 『バブルの歴史』 | エドワード・チャンセラー | (日経BP) |
講義は毎回配布(またはLMSに掲示)するパワーポイントの資料に沿って進めます。 資料は大変情報量が多いので、授業に出席(リモート授業の場合はオンライン聴講)しないまま期末テスト直前に配布資料の文字情報だけに頼って勉強しようとしてもストーリーの全体像を理解することは到底不可能です。 必ず毎回授業に出席(聴講)し、何が重要なのか、過去に起きた個別事象がどのように関係し繫がっているのか、どのように話が展開されているのかを自分の目と耳と頭でしっかり整理しながら理解を深めていくよう努めて下さい。
なお、講義内容の理解を深め知識の定着を図るため、学期の途中で練習問題を何度か出すことを予定しています。 解答を提出する必要はありませんが、期末テストではこれら練習問題の中から何問か出題されることもあると思いますので、受講生は各自、積極的にこれら課題に取り組むことを強く勧めます。
単に授業を聞くという受け身の姿勢ではなく、講義を通して自分の関心や疑問を掘り起こし、原典や関連文献または統計データに直接あたって調べたり確認してみるといった積極的な姿勢で取り組むことを期待します。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 【LMS授業】ガイダンス & 足下の経済・金融動向 |
第2回 | 【LMS授業】アメリカ繁栄の1920年代 |
第3回 | ニューヨーク株式バブルと世界大恐慌 |
第4回 | 「小さな政府」から「大きな政府」の時代へ |
第5回 | 日本の戦時統制経済(満州プラン) |
第6回 | 日本の戦時統制経済(1940年体制) |
第7回 | 戦後復興から高度経済成長へ |
第8回 | 戦後日本の経済システム |
第9回 | 戦後の国際経済秩序(ブレトンウッズ体制とGATT・IMF体制) |
第10回 | WTOと地域貿易協定 |
第11回 | アメリカ貿易政策の歴史的展開 |
第12回 | 米ソ冷戦とドルショック |
第13回 | 「石油の時代」の到来 |
第14回 | 武器としての石油とオイルショック |
第15回 | まとめ |