| 担当者 | 池 周一郎教員紹介 | |
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| 単位・開講先 | 必修 2単位 [社会学科] | |
| 科目ナンバリング | SEM-402 | |
人口減少時代に入った現在でも、我々は人口現象に関する正しい理解を獲得したとは言えない現状です。巷では「少子化」といいますが、アカデミックには「少子化」に相当する英語訳はありません。日本で少子化と呼んでいる現象は、出生力低下(Fertility Decline)と呼ぶべきなのです。これは単なる言葉の問題ではありません。出生率の低下の背景には、夫婦の子ども数の低下、出産タイミングの変化、晩婚化・未婚化という複合要因があります。「少子化」という表現は、夫婦が子どもを産まなくなっているという印象を与えすぎて、問題の本質を見誤らせています。「子育てが大変だから子供を産まない」という言説は本当なのでしょうか。常識と通説を批判的に検討し、出生力低下への正しい理解を目指し、将来の日本の人口の姿を展望します。
人口現象を正しく理解することは、「近代化論」を否定・解体し、近代的な理性的「個人」を解体して、より正しい人間―社会へと迫ることです。
また、将来人口を計算する知識とプログラミング技術は、就職の面接時においても、何を勉強したか胸を張って答えうる内容です。それらの内容を授業で獲得することがねらいです。
出生力の低下にかんして、社会学・経済学・人口学などの多角的な視点を理解し、その限界を見極められること。必要なデータ分析能力を獲得し、それをもとにプレゼンテーションを行いディベートができるようになること.表計算ソフトを用いて将来人口を計算することができるようになること。
演習での議論の有り様を平常点として50%、期末レポートを50%
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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| 教科書 | 『人口学への招待―少子・高齢化はどこまで解明されたか』2007年中公新書1910 | 河野稠果著 | |
| 参考文献 | 『これが答えだ! 少子化問題』(ちくま新書 1235)2017年 | 赤川 学著 | 筑摩書房 |
毎回の教科書の指定箇所をよく読んでおくこと。発表の担当者はPowerPointでレジュメをつくること。
演習は毎回の出席が原則である。
| 回 | 授業内容 |
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| 第1回 | ガイダンスと年間スケジュールと割り当て |
| 第2回 | 初婚関数の理論の紹介 |
| 第3回 | 第6章 結婚の人口学 |
| 第4回 | 第6章 晩婚化と晩産化 |
| 第5回 | 第7章 出生率低下と戦後社会 |
| 第6回 | 第7章 低出生率の伝播・拡散説 |
| 第7回 | 第8章 出生率の予測 |
| 第8回 | 第8章 出生率変動と社会経済要因 |
| 第9回 | 第9章 将来の人口推計 |
| 第10回 | 第9章 世界と日本の将来人口 |
| 第11回 | 将来人口の計算モデル |
| 第12回 | 地方自治体の将来人口の計算 |
| 第13回 | 地方自治体の将来人口の計算とプログラミング |
| 第14回 | 終章 人口減少社会とは |
| 第15回 | まとめとレポート報告(プレゼンテーション) |