担当者 | 丹間 康仁 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [初等教育学科 こども教育コース] | |
科目ナンバリング | EDU-119 |
この授業は、社会教育と生涯学習に関する基礎的な理解を前提として、地域社会で展開されている学習活動の実例に触れながら、課題解決型の取り組みを実際に展開していく応用編の演習形式科目である。地域づくりにつながる学習活動の意義や、地域と学校の関係構築のなかで生まれる学習活動の可能性について、大学所在市や近隣市との連携を図りながら実践的に学ぶ。社会教育の学びを捉える教育学の枠組みから、市民どうしの学び合いや市民と社会教育の出会いのプロセスに注目して、市民の人生を豊かにする学びと持続可能な地域社会づくりの相互規定性について、フィールドワークの手法を用いながら理解する。
①地域社会における市民の学習活動に関心を持ち、それを支える理論と方法を説明することができる。
②地域社会の抱える課題を発見して解決する学び合いの組織化を、社会教育の計画として立案することができる。
③地域社会を主体的に生きる市民とコミュニケーションを図るなかで、生涯学習の意義と社会教育の可能性を見出すことができる。
授業への出席を前提とし、以下の①~③の合計に基づき成績評価を行う。
①グループワークへの貢献:30%
②プレゼンテーション:20%
③成果報告原稿(完成稿):50%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 指定しない。 | ||
参考文献 | その都度、紹介する。 |
履修にあたっては、社会教育・生涯学習の基礎的な知識と問題関心を準備しておくこと。プロジェクト型学習として授業を展開する際、授業外に多くの時間を用いて、履修者個々人がインタビュー活動や原稿執筆活動等を主体的に進める。
①プロジェクト型学習として演習形式で授業を展開するため、履修にあたっては、社会教育・生涯学習の基礎的な知識と問題関心を必要とする。教室の定員や地域の受け入れ状況により、履修者数に上限を設ける場合がある。
②第1回の授業で基礎的な知識と問題関心の共有を行う。そのため、第1回の授業に理由なく無断で欠席した場合は、履修を認めない(実習等で事前に申し出のあった場合を除く)。
③通常の開講曜日・時限以外に、学外授業として土日祝日や平日夜間を用いて社会教育の現場に参加する。第1回及び各回の授業時にスケジュールを調整するため、日程を必ず確認すること。
④グループワークでは、メンバーで協力し合い、互いの考えに学び合うため、活発なコミュニケーションを求める。
⑤ディスカッションやプレゼンテーションを繰り返して成果報告原稿を練り上げて完成させるため、授業時間外に十分な時間をとって準備や改善を行い、次の回の授業に臨むサイクルをつくる。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 「地域社会と学習」のねらいと進め方・問題関心の共有 |
第2回 | 地域社会における学びを支える社会教育の視点 |
第3回 | 市民の学び合いを生み出す社会教育の考え方 |
第4回 | 地域教育体制としての市民の学びの条件整備 |
第5回 | 地域社会における教育施設のネットワーク |
第6回 | 地域における学び合いの基盤を作る熟議と協働 |
第7回 | 地域づくりを支える市民の学習活動の体制と事例 |
第8回 | 学校づくりを支える市民の学習活動の体制と事例 |
第9回 | 中間まとめ:地域社会における学習活動をめぐるディスカッション |
第10回 | 地域社会を創る市民の学習活動のプロセス(1):活動開始のきっかけ |
第11回 | 地域社会を創る市民の学習活動のプロセス(2):関係の広がり |
第12回 | 地域社会を創る市民の学習活動のプロセス(3):活動の意味と価値 |
第13回 | プレゼンテーション(1):市民の学習活動の展開過程 |
第14回 | プレゼンテーション(2):市民の学習活動の意義と可能性 |
第15回 | 「地域社会と学習」の学修成果の共有とふり返り |