担当者 | 生島 美和教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [初等教育学科 こども教育コース] | |
科目ナンバリング | EDU-212 |
生涯学習とは、人間の生涯を通じて、学校・家庭・社会で行われる学習活動です。この授業では、今日展開されている生涯学習の理論と政策、実践について、特に社会教育の立場から概説し、基本的な理解を図ることを目的とします。ここでは、特に東京・大都市圏で展開されてきている生涯学習・社会教育の動向を検討しながら、現代的課題・地域課題に向かい合い、持続可能な社会づくりを行おうとする人々の営み・学びについて捉える視点を得ることを目的とします。
本授業を通じて、社会教育専門職や地域における社会教育・生涯学習の指導者、学びを通じた地域社会運営のリーダーとして求められる生涯学習・社会教育の知見を深めるとともに、後のフィールドワークの対象となる現場における施策や住民の学習活動の展開について学びます。
この授業を履修した学生が、生涯学習・社会教育に関する以下の「知識・理解」や「技能」を修得することを目指します。
(1)生涯学習及び社会教育の本質と意義を理解し適切に説明できる。(知識・理解)
(2)国内外の生涯学習・社会教育に関する制度や行政、施策について理解している。(知識・理解)
(3)持続可能な社会と生涯学習・社会教育の関係について理解し、それをふまえた現代的課題を列挙することができる。(知識・理解)
(4)各種の社会教育施設における生涯学習の活動やそれを促進する取り組みについて、理解し、評価することができる。(技能)
(5)社会において行われている地域づくりや人々の関係づくり・自治活動と生涯学習のダイナミズムを捉えたり、それらの取り組みについて調べ、評価することができる。(技能)
・基準
期末試験の他に、授業に対するコメントから授業への主体的な参加の度合い、知識の修得と理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力
)のそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて授業の到達目標の達成度を判定します。その基準は次の通りです。
1)生涯学習・社会教育の理論と現代的課題について的確に説明できる
2)生涯学習・社会教育の専門用語を簡潔に説明できる
3)授業での質疑応答に積極的に対応している。
・方法
試験60%、授業へのコメント20%、授業への主体的参加の度合い(質疑応答を含む)20%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 大都市・東京の社会教育 | 東京社会教育史編集委員会 | エイデル研究所 |
提示された文献を必ず講読し、要点をまとめたり理解が難しい事項を確認できるようにしておいてください。
授業時に触れた事柄だけでなく、関連するテーマなどについて、文献や情報を収集してみてください。
平時から新聞やニュース、自治体の広報などを見るようにしてください。また教育・学習をめぐる話題や議論について関心を持ち、自分なりの考えを持てるようにしてください。
また、専門的知識の修得はもちろんのこと、自ら生涯学習者(生涯学習の主体)となるよう意識を向けられることを期待しています。積極的参加の姿勢を持ち臨んでください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション・講読文献の紹介 |
第2回 | 「東京の社会教育行政・施設史」について文献解題、ディスカッション |
第3回 | 「東京都の生涯教育・生涯学習施策」について文献解題、ディスカッション |
第4回 | 多摩地域の市民活動を概観する、ディスカッション |
第5回 | 東京都の公民館実践について学ぶ、ディスカッション |
第6回 | 東京都の図書館をめぐる動向について文献解題、ディスカッション |
第7回 | 市民に開かれた博物館活動について文献解題、ディスカッション |
第8回 | 東京都三多摩地域の社会教育実践に関する事例検討(1)、ディスカッション |
第9回 | 女性の学習からジェンダー学習についての文献解題、ディスカッション |
第10回 | 子ども・青年をめぐる社会教育活動(子ども会・児童館活動)について文献解題、ディスカッション |
第11回 | 障害者の生涯学習・社会教育実践の展開について文献解題、事例紹介、ディスカッション |
第12回 | 夜間中学校および識字教育をめぐる動向について文献解題、ディスカッション |
第13回 | コミュニティ政策の展開と動向、社会教育との関係について文献解題、ディスカッション |
第14回 | 東京都三多摩地域の社会教育実践に関する事例検討(2)、ディスカッション |
第15回 | まとめ・振り返り |