トラベルマネジメント論
担当者
単位・開講先選択  2単位 [現代ビジネス学科]
科目ナンバリングMAN-111

授業の概要(ねらい)

 政府は2007年に観光立国推進基本法を成立させ、2008年秋には観光庁を設立し、観光の発展を新成長戦略のひとつに位置づけた。今や観光業は「成長戦略の柱」「地方創生の切り札」「21世紀最大の産業」とまで言われるようになった。
 昨年来、新型コロナウイルスによって旅行者の動きは停滞しているが、人の旅に対する欲求はとどまるところを知らず、コロナ禍が落ち着いたあかつきには、爆発的な需要が期待される。
 観光の領域は運輸・宿泊産業など多岐にわたるが、旅行業はその中にあって各産業を有機的に組み合わせ、観光を総合的に発展させる役割を担っている。少子高齢化や低成長が継続する社会にあって、活力ある社会を構築するために旅行業はどう展開していくべきか。講義では、できるだけ最新のデータを使って旅行業の流れを追い、今後の展開を検討する。
 本講座では、旅行業の成り立ち、社会的責任、関連法規、マーケティング等について学ぶ。

授業の到達目標

 旅行業の基本的な知識を習得するとともに、政府の観光政策、地域活性化などのより広い観点から、旅行業の果たす役割を理解することを目標とする。

成績評価の方法および基準

 期末試験(70%、授業資料類の持ち込み可)および学期内レポート(30%)で評価する。出席状況が悪い場合、レポートの提出が遅い場合は減点する。レポートが一度も提出されない場合は、期末試験の結果が良くても単位認定は見送られる。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 なし。適宜資料を配布する。
参考文献 『観光概論』JTB総合研究所
参考文献 『旅行業務入門』JTB総合研究所
参考文献『入門 観光学』 竹内正人・竹内利江・山田浩之編著ミネルヴァ書房

準備学修の内容

 旅行に関するニュースに興味を持って接し、その背景を常に考えてみること。
 授業で投影したスライドは毎回LMSに登載しておくので、目を通して復習すること。また予習としては、シラバスに沿って、次回の授業に関する情報を調べておくこと。

その他履修上の注意事項

 旅行産業論ⅠとⅡで全体を構成しているので、継続した受講を望む。

授業内容

授業内容
第1回(オンライン)イントロダクション、最新旅行動向
第2回観光の現代的意義と影響、効果
第3回外国における旅行史、日本における旅行史(1)
第4回(オンライン)「インバウンド」に関する動画視聴
第5回日本における旅行史(2)
第6回旅行市場概観
第7回旅行業と関連法規、観光政策と観光行政
第8回旅行業法と景表法(外部講師予定)
第9回観光・旅行業に関わる基本的用語
第10回旅行業の営業活動と業種別営業内容
旅行商品(パッケージ旅行商品、メディア商品)
第11回テーマ別観光(外部講師予定)
第12回
旅行業の経営(経営理念・社会的責任・連結経営・関連事業)
旅行業の業態・業種区分
第13回第1回~第12回の振り返り復習
第14回旅行業のマーケティングの特徴と内容
第15回まとめとテスト