創作作品制作演習Ⅰ
担当者河島 由弥
単位・開講先選択  2単位 [人間文化学科]
科目ナンバリングJLN-203

授業の概要(ねらい)

現代日本語で書で表現する漢字かな交じりの書は、筆者のイメージによって様々な表現が可能です。しかし、その為には漢字とかなという、書き方や特徴が異なる二つを交えた様々な表現を理解しなくてはなりません。この授業では、古典(過去の名筆)の表現をヒントに、漢字かな交じりの基本やそれらの調和した豊かな文字表現について考えます。

授業の到達目標

(1)漢字とかな、それぞれの文字の特徴を理解する。
(2)漢字かな交じりの書の特徴を理解する。
(3)漢字かな交じりの書に親しみその表現について説明できるようにする。
(4)漢字やかな古典の特徴を理解しそれに調和する表現をできるようにする。

成績評価の方法および基準

提出物・創作作品(70%)、その他、授業への取り組みなどの平常点(30%)で評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書適宜、プリントやレジュメを配布します。
参考文献

準備学修の内容

漢字かな交じりの書は現代日本語を表現し、そのテーマは多岐におよびます。授業時間以外、手書き文字をはじめ、活字やイラスト文字、デザイン文字などの身の回りに広がる多様な文字表現を意識するようにして下さい。

その他履修上の注意事項

毛筆実技や作品鑑賞中心に授業を行います、毛筆書道道具は必ず持参してください。専門的な内容を取り上げることもありますが、書道経験の有無は問いません。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス(LMSにて実施)
第2回書写から書道へー漢字かな交じり書から芸術としての書を考えるー
第3回表現の第1歩ー線や用筆についてー
第4回様々な古典に触れる➀
表現のヒントについて考える
第5回漢字の古典との調和➀
欧陽詢「九成宮醴泉銘」
第6回漢字の古典との調和③
褚遂良「雁塔聖教序」
第7回作品制作に挑戦①
第8回作品制作に挑戦②
第9回漢字の古典との調和④
「牛橛造像記」
第10回漢字の古典との調和➄
王羲之「蘭亭叙」
第11回漢字の古典との調和⑥
顔真卿「争座位文稿」
第12回様々な古典に触れる②
創作のヒントをみつける
第13回自由創作➀
第14回自由創作②
第15回まとめと課題提出