卒業演習(東洋史2)-Ⅰ
担当者楯身 智志教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングSEM-419

授業の概要(ねらい)

 本演習では、論文読解や発表・討論を通じて、受講者の抱える疑問や問題意識を明確化し、それを卒業論文執筆や今後の進路選択につなげることを目的とする。
 まずは中国前近代史に関する概説書や論文を読解し、資料の扱い方や疑問の引き出し方などについて学ぶ。論文は研究者が特定のテーマについて研究した成果を論じた文書であり、そこには研究者が特定のテーマについてどのような疑問を抱いたのか、そしてその疑問をいかなる手段で解決しようとしたのか、その結果どのような結論を導き出したのか、これらがすべて書かれている。つまり、われわれは論文を読むことで、優秀な頭脳を持った研究者の思考プロセスを体感することができる。まずは論文を的確に読む訓練を通じて、歴史学的な疑問の立て方と問題解決方法を学ぶ。
 次に、受講者に発表してもらう。発表内容は基本的に自由であるが、自分自身が持つ「なぜ?」、つまりは疑問や問題意識にまつわるテーマを選択して欲しい。発表後は発表内容について受講者全員で意見を出し合い、お互いの疑問・問題意識の明確化・深化につなげていく。

授業の到達目標

・自身の興味ある時代や分野について、具体的かつ生産的な問題意識を抱くことができる
・自身の疑問を解決するために必要なスキルを身につける
・自身が調査した物事を文章やプレゼンのかたちでアウトプットできるようにする
・他者のプレゼンに対して生産的な意見を述べることができる

成績評価の方法および基準

・プレゼンの内容 50%
・授業への参加度(発言の回数や内容、積極性など) 50%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

・自身の発表に向けて適切な史資料・参考文献を集めて読み込み、レジュメやパワーポイントなどを作成する
・他者の研究テーマについて事前に調査し、適切なコメントができるよう準備しておく

その他履修上の注意事項

・何事にも疑問や問題意識を抱き、それを言語化するように意識すること
・他者の研究テーマにも真摯に向き合い、有効なコメントができるよう努力すること

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス *オンライン
第2回教員による発表1
第3回教員による発表2
第4回受講者による発表1
第5回受講者による発表2
第6回受講者による発表3
第7回受講者による発表4
第8回受講者による発表5
第9回受講者による発表6
第10回受講者による発表7
第11回受講者による発表8
第12回受講者による発表9
第13回受講者による発表10
第14回受講者による発表11
第15回総括 *オンライン