日本美術史Ⅱ
担当者鎌田 純子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングFAH-202

授業の概要(ねらい)

日本美術史を勉強するにあたって入門となる授業です。秋期は、室町時代から江戸時代までの日本美術史の概要を伝える通史となりますが、ただ漫然と時代の移り変わりを追うのでなく、取り上げる作品やテーマを絞り、それらについて深く、多角的に読み解くことで、作品そのものの特質のみならず、製作された時代や文化の特徴などの歴史的背景を理解できる内容を目指します。

授業の到達目標

受講生が、日本美術史の流れをおおよそ理解することと、各回の重要点について理解することを目標とします。

成績評価の方法および基準

学期末試験70%と平常点(何回かの授業で小テストをおこないます)30%をもとに評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは用いません。参考文献として以下の2点を紹介します。
参考文献『カラー版 日本美術史』辻惟雄 美術出版社
参考文献『日本美術のことば案内』日髙薫小学館

準備学修の内容

ジャンルは問わないので、可能な範囲で美術館、博物館に行き、実物を観察すること。

その他履修上の注意事項

何回か授業内小テストをおこない、授業の理解度を確認します。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス 授業の内容と進め方などの説明
第2回鎌倉・南北朝時代 禅宗にともなう新しい美術、文化の流入
第3回室町時代 足利将軍家の文化政策と唐物
第4回室町時代 中国における水墨画と、狩野正信の絵画
第5回室町時代 狩野派の展開 狩野元信
第6回桃山時代 天下人のもとめた絵画 狩野永徳
第7回桃山時代 長谷川等伯の画業
第8回江戸時代 近世初期風俗画と浮世絵の誕生
第9回江戸時代 錦絵の誕生 鈴木春信
第10回江戸時代 浮世絵の巨匠 葛飾北斎
第11回江戸時代 「風神雷神図屏風」にみる琳派の流れ 
第12回江戸時代 粋な動植物画 酒井抱一と鈴木其一 
第13回江戸時代 写生を絵画に 円山応挙の画業
第14回江戸時代 超絶技巧の世界 伊藤若冲の絵画
第15回まとめと試験