国際観光論Ⅰ
担当者山下 晋一教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [現代ビジネス学科]
科目ナンバリングINR-201

授業の概要(ねらい)

人々が国境を越えて自由に旅行する国際観光は地球規模の国際観光交流時代を迎え、日本政府としても少子高齢化の時代の国の原動力としてインバウンドを捉え、その誘致拡大のために、観光立国政策を推進している。観光立国を標榜する日本が「観光先進国」として認知されるためにはどうすればいいかという視点に立ち、本授業は国際観光の意義、日本人の旅行マーケット特性、インバウンドの特性、海外の観光先進国の事例などを調査・分析し、現状の課題、今後の日本の観光政策のあり方を考察する。COVID-19が国際、国内の観光に甚大な悪影響を与え、長期化する中で、その具体的な影響を分析するとともに、COVID-19の影響を考慮した今後の国際観光の進むべき方向性を明確にしていく。本授業の中で、国際観光の現状、実務に詳しい外部講師を招聘し、より実践的で深い知識の修得を行う。

授業の到達目標

国際観光についての専門用語を理解し、国際観光に関して習得した基礎知識を活用できる。
日本政府の推進する「観光立国」政策、国際観光の現状、展望を正しく理解し、解説することができる。
海外の観光先進国の状況を正しく理解し、日本の観光政策に対する改善提言をすることができる。

成績評価の方法および基準

今期は新型コロナウィルス感染症予防の観点から、オンライン授業が予定されている。授業内でLMSを使用した理解度確認テストを4回程度実施予定で、それを成績評価とするので、必ず受験すること。テストの実施期日や実施方法については授業の中で説明する。
なお、対面授業の場合は、①中間テストと②期末テストを実施し、累積成績によって評価する。
それぞれの評価割合は①40%、②60%とする。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは使用しない。適宜資料を配付する。
参考文献「観光白書」(国土交通省HP)
参考文献「数字が語る旅行業」(JATA HP)
参考文献「旅行年報2020」(日本交通公社 HP)

準備学修の内容

各回の最後に次回のテーマを提示するので事前に調べてポイントメモを作成の上で講義に望むこと。
新聞、T VメデイアやW E B媒体などから主体的に問題意識を持って国際観光に関わる情報収集、分析に務めること。
国際観光に関する知識の習得に継続的に取り組むこと。

その他履修上の注意事項

自ら積極的に国際観光関連の基礎知識を修得し、観光に関わる課題の認識、解決策の提案を主体的に行う積極性を期待する。
授業の進行ならびに諸般の事業により、授業計画を変更する場合があるので、各回授業の説明に注意すること。

授業内容

授業内容
第1回【オンライン授業】 授業の全体構成の解説 国際観光の意義
第2回日本人の海外旅行市場の変遷と海外旅行特性
第3回訪日外国人旅行市場の変遷とマーケットと特性
第4回世界の観光動向:長期トレンドとCOVID-19の影響
第5回航空旅客市場の変遷と国際観光の発展
第6回旅行業業界の変遷と国際観光の発展
第7回中間まとめと中間テスト
第8回【オンライン授業】日本の観光市場の特性
第9回日本の世界に誇れる温泉観光地
第10回ゲストスピーカー(予定)
第11回日本の世界に誇れる自然観光資源:国立公園
第12回国際観光の新しい潮流(ニューツーリズム)
第13回日本の観光立国政策
第14回国際観光地域づくり
第15回総括と期末テスト