担当者 | 井上 一郎教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [観光経営学科] | |
科目ナンバリング | MAN-231 |
企業の経営の基本を勉強します。基本を修得することで就職に当たって必要となる企業研究が出来るようにと考えています。
具体的には企業のホームページや有価証券報告書等の見方を勉強します。そして、当該企業の特徴等を的確に把握した上で、現状の課題やそれに対する取り組み状況も踏まえ、当該企業の将来性についての考察ができるよう勉強します。
現代企業論Ⅰでは会社の貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書等の財務諸表の読み方を理解した上で、主に定量的な企業分析アプローチを勉強しました。
現代企業論Ⅱにおいては本邦企業を取り巻く日本経済環境について学んだ上で、日本的経営の特徴や、企業経営の本質を学び、経営理念と企業の価値観、そして組織や人事のマネジメントといった経営戦略について勉強します。企業の定性的な分析アプローチを勉強します。
また、企業を取り巻く経済環境を理解する上で、最低限必要となる経済学や金融の知識についても、徹底的に分かりやすく授業をします。
現代企業論ⅠとⅡを通して、学生の就職目線における企業分析が定量的にも定性的にも、総合的に出来るよう指導して参ります。
①就職活動において、企業研究を実施して、自分の価値観等にマッチした企業選別を可能とする知識を身に付けます
②当該企業の安定性、収益性、将来性を分析する手法を身に付け、学生の就職目線での企業分析が可能となるスキルを身に付けます
③志望動機や入社後どのような仕事をして自分の将来はどうありたいのか、等について論理的に自分の考えを語れるようになる知識の習得を目指します
第8回目「中間テスト」、第15回目「期末テスト」でそれぞれ、授業内容の理解レベルのチェックとして四択問題50%、その他小論文や記述問題、簡単な計算問題等を50%で評価します。テストは講義時配布資料と皆さんのノート、そして電卓を持込可とします。
その他、企業経営や就職活動に関わる新聞記事や有価証券報告書等の一部を皆さんに提示の上、課題を与えて課題に関するレポートを作成していただくことを第6回授業と第12回授業において実施します。提出はLMSを活用します。レポートは採点し、成績評価の参考とします。上記中間テストと期末テストを評価の中心として、2回のレポート提出内容は加点材料とします。その他、適宜課題を与えて、LMS経由でレポート提出をお願いすることもあります。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 経営の基本 | 武藤泰明 | 日本経済新聞出版社 |
参考文献 | ざっくりわかる企業経営の仕組み | 遠藤功 | 日本経済新聞出版社 |
参考文献 | 日本経済入門 | 藤井彰夫 | 日本経済新聞出版社 |
参考文献 | 日本経済の基本 | 小峰隆夫 | 日本経済新聞出版社 |
参考文献 | 経営分析の知識 | 岩本繁 | 日本経済新聞出版社 |
参考文献 | 日本のマネジメントの名著を読む | 日本経済新聞社編 | 日本経済新聞出版社 |
参考文献 | 知らないと損をする経済とおかねの超基本1年生 | 大江英樹 | 日経ビジネス人文庫 |
8回目授業における中間テスト、15回目授業における期末テストに備え復習をお願いします
第6回と第12回授業において、企業経営や就職活動に関わる新聞記事等を配付し、今までの講義内容と絡めて課題を与えレポート作成をお願いしそれぞれ翌週の講義時に提出していただきます(提出はLMSを活用します)
その他、必要に応じて、適宜課題を与え、レポート提出をLMS経由でお願いすることがあります
就職に際しての面接やエントリーシートの書き方等のハウツーを講義するものではなく、学生の就職目線での企業分析の習得や、就職に対する考え方を深めるという点に焦点を合わせることに留意してください。
加えて、日本の経済の現状を把握する上で、最低限必要な経済学と金融の知識も習得するといったことに注目して下さい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ・資料を配って春期期末試験結果や課題について説明します ・シラバスを資料として秋期授業のガイダンスを行います 現代企業論Ⅰにおいて学んだことを復習した上で、現代企業論Ⅱの授業内容について説明します。 秋期授業の主な内容は以下の通りです。 ①本邦企業を取り巻く日本経済環境について学びます ②また、経済を理解する上で最低限必要な経済学や金融の知識を習得します ③そして、企業の経営に関して定性的な分析アプローチができるよう、経営理念や企業の価値観そして企業経営 の本質を勉強します ④就職対象となる具体的な企業のホームページの見方、有価証券報告書のポイントを把握し、企業の経営分析 を学ぶと共に、自己PRや志望動機の作成について勉強します |
第2回 | 資料を配って本邦企業を取り巻く日本の経済環境について(その1)、説明します ・平成経済の振り返りについて |
第3回 | 資料を配って本邦企業を取り巻く日本の経済環境について(その2)、説明します ・アベノミクスについて ・今後の課題(人口減少と高齢化、金融政策、財政政策等) |
第4回 | 日本経済の現状を把握するために最低限必要な経済学と金融を学ぶその1 ・経済学の目的 ・代表的な経済学者の紹介とその理論 |
第5回 | 日本経済の現状を把握するために最低限必要な経済学と金融を学ぶその2 ・金融とは お金の流れ、直接金融、間接金融 ・金利と金融政策 |
第6回 | 日本経済の現状を把握するために最低限必要な経済学と金融を学ぶその3 ・景気と財政政策 ・貿易と外国為替 課題:企業経営や日本経済あるいは就職活動に関わる課題を提示し、これに対するレポート作成と、次回授業の前日18時までにLMSを通じての提出を依頼 |
第7回 | 資料を配って日本的経営や雇用慣行について(その1)、説明します ・企業収益推移 ・日本的経営や雇用慣行の変化 ・90年代以降の日本の企業経営について ・コーポレートガバナンスの変化について |
第8回 | 中間テスト 前々回課題レポートの講評 新聞記事等を用い、最新の企業動向等を講義 |
第9回 | 資料を配って、中間テスト結果講評、シラバスの授業の到達目標の確認 資料を配って、企業経営の本質(その1)を説明します ・付加価値を生み出す、競争による進化、経営の持続性等 ・イノベーションとは:ヨーゼフ・シュンペーターの定義とイノベーションのタイプ ・継続的イノベーションと破壊的イノベーション |
第10回 | 資料を配って、企業経営の本質(その2)を説明します ・社会の一員としての企業(ステークホルダーとCSR、そしてコーポレートガバナンスの実際等) ・企業経営の三つのポイント |
第11回 | 資料を配って、企業の経営理念と価値観を説明 ・経営理念の各社例 ・就職先としての個別具体的な企業ホームページの見方と新卒採用ページの構成について ・企業研究事例講義(学生就職目線から見た企業分析=志望動機や当該企業で取り組んでみたい仕事の検討等) |
第12回 | 資料を配って、就職目線での企業研究の方法を理解します ・個別具体的な企業の有価証券報告書における「経営方針、経営環境及び対処すべき課題」について勉強します ・個別具体的な企業研究を踏まえて、自己PRと志望動機の作成のポイントを学びます 課題:会社経営等に関する新聞記事あるいは有価証券報告書の資料等を配布の上、翌週のLMSを利用したレポート提出をお願いする |
第13回 | 資料を配って、組織のマネジメントを説明します ・組織形成の論理、機能別組織、事業部制組織等 ・持ち株会社とグループ経営 ・いろいろな企業統合の形態等 |
第14回 | 資料を配って、人材マネジメントを説明します ・能力と意欲を引き出すマネジメント ・一貫した人材マネジメントの仕組みを作る ・キャリアデザインとキャリアアンカーの変化 シラバスの授業の到達目標の確認と前週提出レポートの講評 日本企業の現状についてを講義 前々週課題提出レポートの講評 |
第15回 | 期末テスト まとめと日本のマネジメントの名著を読む(日本経済新聞出版社)や新聞記事の中から題材を取り上げ講義する |