担当者 | 千代 勇一教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [外国語学科 2016年度以前入学] | |
科目ナンバリング | ARS-113 |
「ラテンアメリカの社会と文化Ⅰ~Ⅳ」はラテンアメリカ地域の文化と社会を総合的に理解することを目的としており、この「ラテンアメリカの社会と文化Ⅲ」では紛争と平和からアプローチします。ラテンアメリカは過去に数多くの紛争を経験してきましたが、現在までにその多くは解決しています。紛争と言っても諸外国との領土や資源を争うものから、国内の政治権力や社会問題を巡る内戦など多岐にわたり、また、紛争の終結の仕方も様々です。そして、それぞれの紛争とその終結は地域固有の問題を色濃く反映していると言えます。
そこで講義では、主にメキシコ、中央アメリカ諸国、コロンビア、アルゼンチンにおける過去の紛争と平和への歩みを事例として、ラテンアメリカにおいてなぜ紛争が生じ、どのように解決してきたのかを詳しく解説し、ラテンアメリカの歴史と社会に関する理解を深めます。
(1)ラテンアメリカにおける紛争の原因、過程、終結に関する基礎知識を身につける。
(2)紛争と平和構築の観点からラテンアメリカの歴史を説明できる。
(3)ラテンアメリカの事例を踏まえて、紛争や平和について自らの考えを述べることができる。
評価の方法:(1)小レポートなど授業参加50%、(2)試験50%
評価の基準:(1)ラテンアメリカ諸国の紛争の基本事項を説明できる。
(2)紛争と平和構築をラテンアメリカの歴史的文脈から説明できる。
(3)紛争の予防、紛争の解決について自らの考えを根拠とともに提言できる。
※規定回数以上の授業への出席は成績評価を受けるための条件ですが、それだけでは評価されません。
※授業内で出される課題の内容、授業におけるマナーや学ぶ姿勢などが授業参加として評価されます。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | テキストは使用せず、プリントを配布します。 | ||
参考文献 |
(1)レジュメやノートを見返して授業の復習を行うだけでなく、テレビ、新聞、インターネットなどを活用して積極的に授業で扱ったラテンアメリカ諸国について調べてください。
(2)授業の内容に関する質問などは授業後またはオフィスアワーに受け付けます。
(3)他地域や世界の歴史とも関係するので、この機会に世界史や地理を勉強あるいは復習すると授業の理解だけでなく教養も深まります。
・ラテンアメリカの地図を見て、国や都市の位置、そして地形などを調べておくこと。
・ラテンアメリカに関して何らかの興味、関心、問題意識を必ず持って受講してください。
・欠席や遅刻をしないようにしてください。複数回の遅刻は欠席と同様の扱いを受けます。
・授業中は私語、居眠りは厳禁です。2回注意された場合は授業への不参加とみなされます。
・携帯電話を出すことを禁止します。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション:授業の進め方、評価方法、予定などの説明【LMSによる遠隔授業】 |
第2回 | 背景としての18世紀、19世紀のラテンアメリカ |
第3回 | 米墨戦争:膨張する米国に対峙するメキシコ |
第4回 | 米西戦争:キューバの独立の背後にある米国の意図 |
第5回 | 中米紛争(1)グアテマラの事例 |
第6回 | 中米紛争(2)エルサルバドルの事例 |
第7回 | 中米紛争(3)ニカラグアの事例 |
第8回 | 中米紛争(4)和平後の中米諸国 |
第9回 | コロンビアの紛争と平和構築(1)紛争の背景 |
第10回 | コロンビアの紛争と平和構築(2)紛争の展開 |
第11回 | コロンビアの紛争と平和構築(3)和平への道 |
第12回 | アルゼンチンのマルビナス/フォークランド紛争(1)背景と展開 |
第13回 | アルゼンチンのマルビナス/フォークランド紛争(2)影響 |
第14回 | ラテンアメリカの紛争と和平プロセスの特徴【LMSによる遠隔授業】 |
第15回 | 総括 |