財政学Ⅱ
担当者髙橋 涼太朗
単位・開講先選択必修  2単位 [国際経済学科]
科目ナンバリングPFP-202

授業の概要(ねらい)

なぜ我々は税金を払うのか?集められた税金の使い方はどのように決められているのか?財政赤字はどのように生み出されるのか?年金制度はどのように運営されているのか?本講義では、具体的な事例を通じてこうした財政に関する身近な問いについて考えていく。年金や消費税税率の引き上げなど、財政の問題は私たちの生活と密接に関連している。こうした財政に関する知識を深めることを通じて、自身の身近な問題から出発して社会の問題を考える視点を身に着けていく。本講義では特に、財政学の各論として扱われる、社会保障財政と地方財政の基礎を学ぶ。授業中は、リアクション・ペーパーなどを用いて財政の問題についてディスカッションを行う。

授業の到達目標

①財政学の基礎的な知識を身に着け、基本的な用語について説明することができる。
②社会における財政の機能や役割について理解し、自分の言葉で説明することができる。
③国際比較の視点から日本の財政の特徴を指摘できる。
④財政にまつわる最近のトピックスや問題を理解し説明することができる。

成績評価の方法および基準

リアクション・ペーパー 30%  小テスト 40%  期末試験 30%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書の指定はない。毎回の授業では講義ノートや関連資料が配布される。
参考文献『財政学(改訂版)』神野直彦有斐閣
参考文献『地方財政を学ぶ』沼尾波子・池上岳彦・木村佳弘・高端正幸有斐閣ブックス
参考文献『日本の地方財政(第2版)』神野直彦・小西砂千夫有斐閣
参考文献『財政学の扉をひらく』高端正幸・佐藤滋有斐閣ストゥディア
参考文献『福祉財政』高端正幸・伊集守直ミネルヴァ書房

準備学修の内容

・講義ノートや関連資料を参考に授業の内容の復習をする。
・日頃からニュースに目を通し、時事問題に広く関心を持つようにすること。

その他履修上の注意事項

・「財政学I」をすでに履修をしていることが望ましいが必須ではない。
・本講義の進め方について説明をするので、初回の授業には必ず出席すること。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス:授業の進め方について
第2回福祉財政① ―年金財政―
第3回福祉財政② ―医療財政―
第4回福祉財政③ ―介護財政―
第5回福祉財政④ ―児童福祉財政―
第6回福祉財政⑤ ―生活保護財政―
第7回福祉財政⑥ ―雇用保証制度財政―
第8回福祉財政⑦ ―住宅財政―
第9回普遍主義、選別主義、ベーシックインカム、ベーシックサービス
第10回地方財政の理論と実際① ―地方税―
第11回地方財政の理論と実際② ―地方交付税―
第12回地方財政の理論と実際③
第13回グローバル化と財政 ―移民、財政民主主義ー
第14回まとめ/期末試験
第15回期末試験の解説(オンライン授業)
 ※各回の授業の内容は変更される場合がある。