担当者 | 宇佐美 洋 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [初等教育学科 こども教育コース] | |
科目ナンバリング | EDU-208 |
「言語の教育」とは,何を扱い,何を目指しているのでしょうか。単に,ある言語に含まれる単語や文法規則を覚え,それらを使いこなせるように練習を行うことでしょうか。もちろん,ある程度の単語や文法規則を覚えることは不可欠ですが,しかしどれだけ「知識」を身につけたとしても,それだけでは足りない,ということは直感的に了解されることと思います。
そもそも,言語を身につけるとはどういうことなのか,言語能力とはどういうものなのか,言語能力とはどのように評価されうるものなのか,さらに,言語とは教育の中にどのように位置づけられるものなのか,ということを,参加者全員で考えていきます。
この授業では基本的に,学生同士のグループワークによって進めていきますが,コロナ感染状況によっては,対面での話し合いが困難,ということも考えられます。その場合は,課題に対し学生一人一人にLMSを通じて回答の提出を求め,その回答に対し同様にLMS上で相互コメントをする,という形で授業を運営していく可能性があります(具体的には感染状況を見ながら授業内で,あるいはLMSを通じて通知します。状況によっては授業計画に変更があり得ることを承知しておいてください)。
言語と教育の関係について論じるために最小限必要となる概念を理解した上で,それらの概念を活用しながら,「言語の教育」が何を目指すべきなのか,言語能力の評価とはどうあるべきなのか,などのことについて,自分なりの考えを構築していけるようになることを目指します。
平常点(随時出題する小課題への回答等)60%,最終試験40%。
小課題・最終試験では,授業の中で自分はどういう経験をしたか,授業に参加することにより自分自身の考えがどのように深まったかについて記述してもらいます(かなり大量の文章を書いてもらうことになります)。提出された回答は,記述の具体性(授業に主体的に参加していなければ書けないことが書いてあるか),オリジナリティ(その人にしか書けないことが書いてあるか)などの観点により評価されます。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 |
基本的には毎回の授業の後,授業で扱った内容に関する小課題への回答を提出してもらい,次の授業ではその回答に対する検討を行います。他の学生の回答に対しコメントの発表(執筆)を求めることもあります。授業に自発的に参加していないとこの小課題には回答できません。また,小課題に未提出のものがあると,単位認定上きわめて不利になります。
この授業は「参加型授業」です。教師が一方的に知識を与えるのでなく,教員が提示する課題に対し自分なりの回答を作成し,かつ他の学生の書いた回答について質問したり自分の意見を提示したりすることで,他者から学び,考え方の相違を調整していけるような力を身につけてもらうことを目標としています。このため,課題に対して確実に回答を提出することが単位認定の前提条件となります。
一方で,すべての課題に対して回答すれば,それで単位が認められるわけではありません。授業で設定したテーマについて,自分なりに真摯に考えているかどうかは,回答の内容を読めば明確にわかります。提出された回答から,テーマについて真摯に考えた形跡がうかがえなかった学生については,すべての課題に回答したとしても,単位認定をしない場合があります。また学期開始時には,シラバスおよび初回授業の内容を踏まえ,「自分はなぜこの授業を履修しようと考えたか,この授業でどのような能力を身につけることを期待しているか」を記述し提出してもらいます。学習に対する意欲が十分確認できない学生については,再提出を求めたり,または履修を認めなかったりすることがあります。
学生に対する要求事項の多い授業です。「選択必修だから」「空きコマだから」という軽い気持ちではなく,それなりの覚悟を持って履修を決めてください。ただし,自ら考えようとする意欲のある学生,他者との対話から学ぼうという開かれた心を持つ学生にとっては,極めて大きな学びの機会となるはずです。ぜひ,「他者とともに考える」という貴重な体験をしてください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス・授業の趣旨説明・履修上の注意(オンライン) |
第2回 | これまで受けた言語教育の振り返り |
第3回 | テスト理論解説 |
第4回 | テスト理論振り返り,言語テスト評論 |
第5回 | 言語テスト評論振り返り,言語テスト作成(準備) |
第6回 | 言語テスト作成(完成) |
第7回 | 言語テスト作成 発表とディスカッション |
第8回 | 言語テスト作成振り返り |
第9回 | 評価ルーブリック解説 |
第10回 | 評価ルーブリック作成・評価演習(準備) |
第11回 | 評価ルーブリック作成・評価演習(完成) |
第12回 | 評価ルーブリック作成 振り返り |
第13回 | インタビュー演習(児童生徒から豊かな情報を引き出すためには) |
第14回 | インタビュー演習 振り返り |
第15回 | 学期のまとめ(オンライン) |