入門マクロ経済学Ⅰ
担当者岩崎 淳教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [国際経済学科]
科目ナンバリングECT-103

授業の概要(ねらい)

 本講義では、経済学の基本的かつ重要な分野の一つであるマクロ経済学の入門コースとして、今後の学習の基盤となる基本的な知識、考え方を習得することを目指す。
 具体的には、GDPとは何かなど1国全体の経済の動向を分析する考え方の基本的な知識と枠組みを学ぶ。

授業の到達目標

①マクロ経済学の基礎的な知識、考え方を習得し、日本銀行の「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」の概略が理解できるようになる。
②日本経済の抱えるマクロ経済面の問題につき、他者と議論できるようになる。

成績評価の方法および基準

期間中にLMSを用いて3回実施される小テスト:30%
期末テスト:70%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『やさしいマクロ経済学』塩路悦朗(日経文庫、日本経済新聞出版社、2019年)
参考文献『アセモグル/レイブソン/リスト マクロ経済学』D・アセモグル他(東洋経済新報社、2019年)
参考文献『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門マクロ編』ティモシー・テイラー(かんき出版、2013年)
参考文献『マクロ経済学・入門(第5版)』福田慎一、照山博司(有斐閣アルマ、有斐閣、2016年)
参考文献『マンキュー入門経済学 [第3版]』N・グレゴリー・マンキュー(東洋経済新報社、2019年)
参考文献『マンキュー マクロ経済学Ⅰ入門編 [第4版]』N・グレゴリー・マンキュー(東洋経済新報社、2017年)

準備学修の内容

【事前学修】
講義日程ならびに講義中の指示に従って、教科書ならびに参考書の該当箇所を予習し、不明個所を認識する。
【事後学修】
講師が講義で配布する資料、学んだ内容に関する教科書ならびに参考書の該当箇所を読み直し、理解を改めて確認した上で、不明個所が理解できたことを確認する。不明個所が残った場合には教員にメールを通じて、あるいは講義時に問い合わせる。
【必要時間】
当該期間に30時間以上の予復習が必要。

その他履修上の注意事項

事前学修に基づく質問など、受講生による活発な講義への参加を期待します。
小テストなどの課題に対しては、講義の中で解説等のフィードバックを行います。
この科目と学位授与方針との関連をカリキュラムマップを参照し理解して下さい。
講義中の私語等,他の受講生の妨げとなる行為があった場合には,警告を行ったうえで退出指示や成績評価における大幅減点,もしくは不合格とする場合があります。

授業内容

授業内容
第1回講義オリエンテーション(オンライン授業、LMSによるオンデマンド形式)
― 講義の目指すもの、進め方、評価方法などにつき説明
第2回GDPとは何か(1)
― GDPの概念、内容などについて学ぶ
第3回GDPとは何か(2)
― 三面等価の原則、総支出の中身、GDP、労働、物価に関する主な指標などを学ぶ
第4回GDPはどのように決まるのか(1)
― 需要と供給、家計の消費需要について学ぶ
第5回GDPはどのように決まるのか(2)
― 企業の投資需要、政府支出と租税、純輸出需要、総生産の決まり方について学ぶ
第6回財政政策の役割
― 財政支出と減税の効果について学ぶ
第7回消費・投資・純輸出需要の変動要因
― 財政以外の需要の変動要因について学ぶ
第8回金融政策とは何か(1)
― 利子率と投資の関係、マネーの定義について学ぶ
第9回金融政策とは何か(2)
― 日本の金融市場・制度について学ぶ
第10回金融政策とは何か(3)(オンライン授業、LMSによるオンデマンド形式)
― 中央銀行による金利操作の影響と実際の中央銀行オペレーションについて学ぶ
第11回為替レートと景気(1)
― 為替レートの役割とその変動要因について学ぶ
第12回為替レートと景気(2)
― 為替レートの決定要因と金融政策の影響について学ぶ
第13回インフレ理論(1)
― 企業の価格設定行動とインフレ率の決定要因について学ぶ
第14回インフレ理論(2)
― インフレ率等経済変数の長期水準の決定要因について学ぶ
第15回まとめ
― 学習内容の振り返り、主要論点の整理、習熟度確認