担当者 | 中山 京子教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [初等教育学科 こども教育コース] | |
科目ナンバリング | EDU-108 |
国際化の進展とともに、国際社会に生きる公民的資質を育成することが求められ、学校教育においても国際理解教育の充実が必要となっている。
本科目では、まずディスカッションやワークショップを通して受講生自身に潜む異文化認識の課題や、外国に対する偏見をみつめるところから開始する。そして、国際社会と教育をむすぶ国際理解教育の歴史をひもときながら、国際理解教育の概念整理をする。国際理解教育は、教科化されておらず、科目としても存在していないことから、教科横断的なクロスカリキュラムでダイナミックな展開をすることできると同時に、教師の力量に大きく左右される。そこで教育に携わるための資質能力の一つとして、国際理解教育を学ぶことには意義がある。最終的には、受講生各自が国際理解をテーマにコラージュ作品、オリジナル教材の素案をつくり、プレゼンテーションを行う。
「国際社会に生きる子どもの育成」が現代的教育課題の一つとして言われているが、そもそも国際社会に生きるとはどのようなことか、それに関する国際理解教育はどうあったらよいのかを学ぶ。本講義では以下のことを到達目標とする。
・自己内の「外国」「異文化」像を認識する。
・国際理解教育に関する多様な領域や目標がわかり、説明できる。
・いくつかの国際理解教育実践の事例から具体的な学習方法を学び、教材として示すことができる。
授業終了時には、国際理解教育の概要を理解し、実践事例や教材から学んだ点を生かした教材の素案をまとめることを目指す。
授業ごとのコメントカードなど(40%)、教材作成などの発表及び成果物(20%)、テスト(40%)などから総合的に評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『入門 グアム・チャモロの歴史と文化-もうひとつのグアムガイド-』2010年 | 中山京子・ロナルドT.ラグァニャ著 | 明石書店、 |
参考文献 |
配布資料を精読しレポートにまとめるなど、課題への取り組みが求められる。
学生同士のコミュニケーション、課題への積極的な取り組みを前提とする。関連する領域として「多文化教育」がある。多文化教育の履修を推奨する。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 受講者自身の国際社会/国際理解に関して、「外国」「異文化」認識をみつめることからはじめる。国際理解教育の歴史をひもときながら国際理解教育の多様な領域や目標を考察し、グローバル時代における国際理解教育のあり方を考える。次に、日本人が大挙して訪れる「南の楽園」と呼ばれる太平洋の島々に焦点をあて、そこで起こっていることから国際理解教育の実践を考える。また、受講生の中から豊かな国際理解体験をもつ学生、留学生からの話を聴き、自分達が国際理解を深める体験をもつ。そして、自らの国際理解を深めるため、実際に教材を活用した学習活動を経験したり実践事例から考えたりし、最後には自らのオリジナル教材を考える。 オリエンテーション:私の国際理解体験 |
第2回 | 異文化への「まなざし」に潜む私の問題 知らないうちに誰かを悲しませ、傷つけていることはあるのか。 |
第3回 | 表現の自由と絵本:『チビクロサンボ』を例に 「教育」というファクターが、表現の自由を奪うのか、必要なことなのか。 |
第4回 | 国際理解教育の歴史 戦前、戦中、戦後に国際理解教育はどのように発展してきたのか。 |
第5回 | 国際理解教育の領域 国際理解教育にはどのような領域があり、関連する教育領域があるのか。 |
第6回 | 国際理解教育の内容目標 国際理解教育の具体的内容にはどのようなものがあり、目標設定はどのようになっているのか。 |
第7回 | 教材開発に向けて―太平洋の島を知ろう1― グアムを事例に、「南の島」にかくれている問題を知ろう |
第8回 | 教材開発に向けて―太平洋の島を知ろう2― グアムを事例に、ツーリズムの問題を取り上げ、教育の課題を考えよう。 |
第9回 | 教材開発に向けて―太平洋の島を知ろう3― グアムを事例に、戦争の出来事を学び、教育の課題を考えよう。 |
第10回 | 教材開発に向けて―太平洋の島を知ろう4― グアムを事例に、文化を学び、教育の課題を考えよう。 |
第11回 | 感染症をテーマに国際理解教育の教材化を試みる |
第12回 | プラスチックごみ問題から国際理解教育を考える |
第13回 | コラージュ作品を作る(オンライン授業予定) 従来の評価方法とは異なるコラージュを持ちいた評価について考えよう。 |
第14回 | オリジナル教材の素案を作る 国際理解教育を展開するための具体的なアイディアを自分の興味関心に応じて考案してみよう。 |
第15回 | 評価とふりかえり |