担当者 | ||
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単位・開講先 | 選択 2単位 [観光経営学科] | |
科目ナンバリング | MAN-316 |
現代の企業は大企業に限らず、組織によって業務(仕事)を遂行している。組織は上手に運営しなければ、目的を達成できず、赤字や廃止となってしまう。本講義では、管理(マネジメント)を担当すると必ず発生する問題、業務遂行上の課題、これらをどのように効果的・効率的に解決していくのかを学修する。企業では順調に計画通りに行くということは少ない。思わぬトラブルが発生し、目標を達成できないことはよくある。そのときに構成員がこの問題解決法を身につけていると大きな力となり、困難を克服でき、競争優位要因となっている。
本科目は、実務経験のある教員による授業です。担当教員は鉄道会社において、技術士(機械部門)として鉄道車両設計業務、工場長として検修ライン大改造に携わり、ものづくりに精通しています。また、グループ関連企業3社の取締役として経営管理全般(人事、総務、経理、安全、企画)および事業部門長として執行側の経験、さらには2社の監査役として内部統制から得た豊富な知識・失敗も含めた経験を活用して講義を展開していきます。
①問題の定義、問題解決の流れ、リーダーの役割、QC7つ道具、新QC7つ道具、KT法を簡潔に説明できる。
②問題が無いということは実は大問題であるを簡潔に説明できる。
③特性要因図を用いて身近な問題(例えば交通事故)の特性要因図が作成できる。
課題レポート(30%)・小テストまたは口頭試問(30%)・期末試験(40%)で総合的に評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『問題解決法 問題の発見と解決を通じた組織能力構築』 | 猪原 正守 著 | 日本規格協会 |
参考文献 | ①『新・管理者の判断力 ラショナル・マネジャー』 | チャールズ・ケプナー、ベンジャミン・トリゴー著 | 産業能率大出版部 |
参考文献 | ②『発想法 問題の発見と解決を通じた組織能力構築』改版 | 川喜田二郎 著 | 中央公論新書 |
口頭試問に備え、テキストの次回講義分について、必ず読み込みをすること。また復習では重要用語をマークすること。
QC手法等を修得するには自身の諸問題について取り組むが一番です。発掘した問題をどう解決したかを記録し蓄積すること。
欠席が5回を超えた学生は成績評価の対象外です。履修人数によって授業回数8回目予定の小テストまたは各回毎に口頭試問を実施する。時代は日進月歩、人も組織も変化に対応し、生き残るには好奇心を持って、問題を発見して、自ら解決して成長し続ける以外に道はない。そのための小さな努力を積み重ねることを身につけてほしい。
秋期、産業企業研究Ⅱ(主な内容は鉄道会社の最重要課題、安全文化についてです。)の継続履修を薦めます。また観光交通論Ⅱを受講する学生も本授業受講を薦めます。
最後に今期は2回(初回と10回目)がLMSによるオンライン授業となるので、各回の授業内容を注意して読んで下さい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション、本講義の全体像、成績評価の詳細等(LMSによるオンライン授業) |
第2回 | 問題とは何か、問題解決の目的 |
第3回 | 問題の分類と解決法 |
第4回 | 問題解決の考え方と手順 |
第5回 | 問題解決に求められる能力とその構築法(1) |
第6回 | 問題解決に求められる能力とその構築法(2)特性要因図 |
第7回 | 問題解決の実践事例(1)連関図 |
第8回 | 問題解決の実践事例(2)水平展開と小テスト |
第9回 | 問題解決に有効な方法(1)QC七つ道具 |
第10回 | 問題解決に有効な方法(2)新QC七つ道具(LMSによるオンライン授業) |
第11回 | 問題解決に有効な方法(3)KT法 PA・DA |
第12回 | 問題解決に有効な方法(4)KT法 SA・PPA |
第13回 | 問題解決を通じた組織能力構築とその向上(1)(課題レポート提出) |
第14回 | 問題解決を通じた組織能力構築とその向上(2)学習する組織 |
第15回 | まとめと期末試験 ※授業の計画はあくまでも当初の予定であり、講師の都合・授業進捗によっては変更されることがある。 |