担当者 | 岡田 たつみ教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 選択 2単位 [初等教育学科 こども教育コース] | |
科目ナンバリング | ESS-304 |
人は人とのかかわり通して人格を形成し、また、様々な能力や技術を獲得していく。乳幼児期とは、身近な人たちとの相互作用により、人間としての基礎を作る重要な時期である。
本科目では、こどもの「人と関わり合う力」を育むために周りの大人自身が、こどもを取り巻く環境としてどのような連携を図るかについて学ぶ。つまり、こどもと保育者、子ども同士、保育者同士の人間関係、園内の人間関係、保護者との人間関係、保護者同士の人間関係、地域の人間関係の在り方について学習を進める。また、グループ活動・模擬保育を通して仲間と共同し、模擬保育後には受講者全員で模擬保育について討議する時間を設ける。授業、グループワーク、討議を重ねることにより人間関係力を育むための保育者の援助について考察する。
本科目の到達目標は以下の通りである。
・乳幼児期の人間関係力の発達、発達に応じた保育、発達を促す援助方法の基本的事項を修得する
・仲間同士の共同体験を通し、集団の中での責任、役割について学び、他者に説明できる
・領域「人間関係」に関する遊び、活動についての保育記録・指導案作成、両者の関係を理解する
・こどもを取り巻く環境であるおとなの人間関係について理解する
授業の取り組みの様子40%、提出物30%、まとめの課題30%を総合して評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 『幼稚園教育要領解説』『保育所保育指針解説』『幼保連携型 認定こども園教育・保育要領解説』『幼稚園教育要領』『保育所保育指指針』『幼保連携型 認定こども園教育・保育要領』 | 文部科学省 厚生労働省 内閣府・文部科学省・厚生労働省 | チャイルド本社 他 |
参考文献 | ー基礎的事項の理解と指導法-人間関係 | 田代和美 榎本眞実 | 建帛社 |
①こどもを取り巻く社会問題に関心を持ち、資料を収集しまとめること
②授業で取り入れた遊びや体験をノートにまとめ、必ず振り返りを行うこと
③模擬保育の準備、指導案作成など授業外での作業も多くなるが積極的に取り組むこと
④模擬保育の省察を行い、修正を加えた指導案を作成すること
⑤毎回授業終わりに課題を出すので、LMSにて提出すること
①授業内容により、体を動かすことがあるため動きやすい服装で授業に臨むこと
教室によっては、上履きに履き替えること
②その日の学習内容に合った環境設定を受講者全員で協力して行うこと
③自分が授業を作る一員であることを自覚し、自らの言動に留意し主体的に取り組むこと
④幼児理解の理論と方法を受講すること
注)受講者数により授業進行や内容に若干の変更がある可能性があります。
人数制限がある授業の為、初回に調整を行います。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | イントロダクション 「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」「幼保連携型 認定こども園教育・保育要領」における「人間関係」について |
第2回 | 個の充実と集団 個と集団の発達の関係 |
第3回 | 個の充実と集団 集団の中での<その子>理解 |
第4回 | 人間関係理解 記録を用いた集団理解 |
第5回 | 集団、関係性を育てる保育 集団を育てるための援助 |
第6回 | 生活や遊びの中での人間関係 協同性を育てる保育 |
第7回 | 幼児と保育者の人間関係 (オンライン授業) 幼児と保育者の信頼関係、保育者の援助方法と環境設定 |
第8回 | グループワーク① 模擬保育の計画 人間関係に関わる模擬保育の計画 |
第9回 | グループワーク② 模擬保育の指導案作成と準備 模擬保育の指導案作成に関する討議と作成 |
第10回 | 模擬保育と講評① こども同士の人間関係と保育の目的 |
第11回 | 模擬保育と講評② 保育内容と環境設定 |
第12回 | 模擬保育と講評③ 環境としての保育者 |
第13回 | 模擬保育と講評④ 指導案の再作成 |
第14回 | 模擬保育と講評⑤ 模擬保育、指導案の講評 |
第15回 | 振り返りとまとめ 第1回~14回の振り返りとまとめ |