西洋史概説Ⅰ(教職)
担当者工藤 則光教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングESS-105

授業の概要(ねらい)

 歴史をすでに誰かによって与えられた過去の事実と誤解している人が多いが、歴史は時代・地域によって異なるものであり、そこに住む人々が作り出したものでもある。この講義ではヨーロッパおよび南北アメリカの通史を講義する。具体的には、該当事項について高等学校学習指導要領(地理歴史編)に従って概観した後で、歴史学の研究成果に基づいて教科書には書かれていないが、歴史理解に必要である重要な側面をできるだけ紹介する。
なお、第10回はLMSで講義する予定である。

授業の到達目標

①西洋史について基本的知識を獲得し、それらを説明できる。
②高校世界史BおよびAの西洋史部分について自信をもって教えることができる。
③世の中の動きを歴史的に考えるための視点を獲得する。

成績評価の方法および基準

 小リポート・小テスト40%、期末テスト60%
①小リポートは基本的に授業中のリアクション・ペーパー(原則毎回実施)のことである。
②小テストは履修者数にもよるが、原則毎月実施する。主に教科書から出題する。
③期末テストは定期試験日となることもある。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『最新世界史図説タペストリー 十九訂版』(2021年) 帝国書院編集部編帝国書院
参考文献『世界史との対話 70時間の歴史批評』全3巻(2011~2012年)小川幸司地歴社

準備学修の内容

 概説書、DVDなど理解を深めることができる教材を紹介するので、事前に読んだり見たりするとよい。また、現在日本や世界で起きていることに関心を持つこと。最低限一日1回はニュースをチェックして動向なりを押さえておくこと。この授業とは直接関係ないかもしれないが、色々な意味で過去と現在はつながっているので、意外な接点に驚くこともあるだろう。

その他履修上の注意事項

①教科書として使用する『最新世界史図説タペストリー』は高校時代に用いた版でもよい。
②世界史教科書(A・B)を再読すること。
③履修人数によるが、グループワークなどの作業も行うこともある。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス:授業の目的と進め方、評価方法など。
序論:「世界史」の新しい動向(特にグローバル・ヒストリー)と高校新課程
第2回Ⅰ.古代
1.ギリシア
2.ヘレニズム世界
第3回Ⅰ.古代
3.ローマ
第4回特論①:古代史に関する近年の歴史学の成果および動向
第5回Ⅱ.中世
1.西ヨーロッパ世界の成立
第6回Ⅱ.中世
2.十字軍の時代
第7回Ⅱ.中世
3.封建社会
第8回特論②:ビザンツ帝国および東ヨーロッパ世界
第9回特論③:中世史に関する近年の歴史学の成果および動向
第10回ここまでの振り返り:古代史と中世史
LMS利用(予定)
第11回Ⅲ.近世
1.大航海時代
第12回Ⅲ.近世
2.ルネサンスと宗教改革
第13回Ⅲ.近世
3.ヨーロッパの主権国家
第14回特論④:近世史に関する近年の歴史学の成果および動向
第15回まとめと期末テスト