担当者 | 石川 敬史教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | HEA-410 |
この授業は、世界史研究の金字塔といわれるエリック・ウィリアムズの『資本主義と奴隷制』を精読することによって、西洋史のみならず歴史学的文献を読む技法を涵養することを狙いとしています。難解な名著を隅々まで完全に理解することによって、今後の歴史学の学修の際に適切な文献を選択できる見識を獲得するとともに、多読もスムーズに行えるようになります。少々難しい内容ですが、ゆっくりとした進度で読み進めますので、ぜひこの古典的名著と格闘してください。
・授業は、演習形式で行います。受講者はその日講読するテキストの該当箇所を必ず事前に読み込み、疑問点・感想を明らかにしてから授業に参加してください。
・受講者は、必ず1回〜2回以上、報告を担当します。報告担当になった受講者は、その日講読するテキストの該当箇所を要約し、自分なりの論点をまとめて報告してください。
・報告者の報告をもとに、受講者と教員が議論を行い、理解を深めていきます。
文献資料を適切に要約し、他者に説明することができるようになる。
古代から現代までの変化を歴史的に把握できるようになる。
歴史的文献を自力で探し出せる能力を身につけることができるようになる。
授業への積極的な参加姿勢:50%
報告担当者としての報告:30%
前期の授業終了後に提出するレポート:20%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『資本主義と奴隷制』 | エリック・ウィリアムズ(中山毅訳) | ちくま学芸文庫 |
参考文献 | 授業の中で適宜指示する |
・受講者は、授業に出席する前に必ず、その日講読する該当箇所を読み込んで、内容を把握するとともに疑問点を明確にしておいてください。
・報告担当者は、報告レジュメを作成し、テキストの内容を初めて知る人にも分かるように報告するとともに、問題点・疑問点を明らかにしておいてください。
・受講者は、自分なりの問題意識を明確にして授業に臨むようにしてください。
演習形式の授業なので、受講者の積極的な参加姿勢がなければ成立しない授業です。それゆえ、成績評価も授業への参加、授業への貢献を基準の中心としています。
第1回目の授業はLMSによるオンライン授業になるのでご注意ください。
授業最終日の後にLMSにて補講を行うので必ず視聴してください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス ・後期授業の運営方針の説明 ・前期の振り返りとテキスト後半の概説 |
第2回 | 第7章「イギリス資本主義の発展:1783年〜1833年」講読(1) ・報告者による報告と議論 |
第3回 | 第7章「イギリス資本主義の発展:1783年〜1833年」講読(2) ・報告者による報告と議論 |
第4回 | 第8章「新産業体制」講読(1) ・報告者による報告と議論 |
第5回 | 第8章「新産業体制」講読(2) ・報告者による報告と議論 |
第6回 | 第9章「イギリス資本主義と西インド諸島」講読(1) ・報告者による報告と議論 |
第7回 | 第9章「イギリス資本主義と西インド諸島」講読(2) ・報告者による報告と議論 |
第8回 | 第10章「〈実業界〉と奴隷制」講読(1) ・報告者による報告と議論 |
第9回 | 第10章「〈実業界〉と奴隷制」講読(2) ・報告者による報告と議論 |
第10回 | 第11章「〈聖人〉と奴隷貿易」講読(1) ・報告者による報告と議論 |
第11回 | 第11章「〈聖人〉と奴隷貿易」講読(2) ・報告者による報告と議論 |
第12回 | 第12章「奴隷と奴隷制」講読 ・報告者による報告と議論 |
第13回 | 第13章「結論」講読 ・報告者による報告と議論 |
第14回 | 教員による講義とそれを叩き台にした自由討論 ・環大西洋世界における奴隷制をめぐるグローバル・ヒストリー ・アメリカの黒人問題の現在 |
第15回 | 最終総括講義 ・本書の歴史学における意義について ・レポート課題の提示 LMSによる補講を必ず視聴してください |