担当者 | 岡部 遊志教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [観光経営学科] | |
科目ナンバリング | GGR-210 |
本講義では「地誌学」という学問を扱います。地誌学とは,対象となる地域を定め,その地域の様々な事柄を学ぶ学問です。
なぜ,いろいろな地域を学ばなければならないのでしょうか。それは他の地域のことを学び,自らを相対化して見ることができるようになるためです。
地域は単純なイメージと結びつきやすい傾向があります。世界や日本の様々な地域に関する情報もインターネットやテレビなどで容易に入手できます。例えば,グローバル化の進展により,私たちの周りには外国製品が溢れ,テレビやインターネットを見れば,いろいろな地域のニュースが目に飛び込んできます。私たちはこうした入手しやすい情報を組み合わせ,「〇〇という国/地域は・・・」という一面的で短絡的な見方をしてしまいます。
しかし,多くの国や地域はそれほど単純には捉えることはできません。ある一つの地域においてもその内部には多様性があり,一面的には捉えられません。もちろんこれは世界でも日本においても同様で,世界や日本の各地域にはそれぞれの多様性があります。こうしたことを踏まえた上で知らない地域を知ることは非常に楽しい経験になりますし,自らの地域を相対化して捉えることにつながります。
こうした多様性を理解するためには,まず,地域についての基礎知識を獲得し,その上で地域を複数の側面から分析することが欠かせません。まず,講義では,特に自然・気候的な観点,農業・工業の観点,社会・経済的な観点に着目し,対象地域の基礎的な事項を学びます。そして,知識を定着させるために復習の課題を課します。また地域を分析するためにレポートを課し,実際に地域について多様な観点から調べてもらいます。
なお,本講義ではまず地誌を学ぶことの意義などについて概説した後で,世界や日本の各地域をピックアップしその地域の地誌について解説します。またIでは世界地誌を,IIでは日本地誌を扱います。
日本の様々な地域やその地域の経済について基礎的な知識を習得し,分布を説明できる
地域に関する重要な概念について理解し,事例をデータを用いて分析できる
事例を分析し,地域を多面的に理解する
日本の様々な地域やその地域の経済について,基礎的な知識を習得し,分布を説明できる:予習復習・授業内の演習(参考文献の白地図と問題集を使用する):40%
地域に関する重要な概念について理解し,事例をデータを用いて分析できる:期末テストの記述問題 40%
事例を分析し,地域を多面的に理解する:レポート 20%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | テキストは用いませんが,参考文献を用います。購入するか,図書館を用いるか,コピーをするなどして,用意しておいてください。 | ||
教科書 | |||
参考文献 | 『新詳 資料地理の研究』 ※この資料でなくとも構わないが,中学や高校の地理の教科書や資料集があると望ましい。 | 帝国書院 | |
参考文献 | 『最高水準問題集 地理 中学1・2年』 | 文英堂編集部 編 | 文英堂 |
参考文献 | 『中学社会 白地図書きこみノート すっきり整理されるから、忘れない。』 | 学研プラス(編) | 学研出版 |
予習:資料集などを参考にしながら,事前に指示された白地図のワークを行う。
復習:授業で行った箇所の復習を問題集を用いて行う。
LMSを通じた追加の課題が出されることもある。
地誌学Ⅰ・IIと両方履修すると世界と日本の地誌が学べるため,両方履修することが望ましいです。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション ―日本の地誌を学ぶ意義― |
第2回 | 北海道の地誌 |
第3回 | 東北地方の地誌(1) ―東北地方の自然・農業― |
第4回 | 東北地方の地誌(2) ―東北地方の都市・産業― |
第5回 | 関東地方の地誌(1) ―関東地方の自然・農業― |
第6回 | 関東地方の地誌(2) ―関東地方の都市・産業― |
第7回 | 東京大都市圏の地誌 |
第8回 | 中部地方の地誌(1) ―名古屋都市圏を中心に― |
第9回 | 中部地方の地誌(2) ―中央高地・北陸― |
第10回 | 近畿地方の地誌(1) ―都市的な地域― |
第11回 | 近畿地方の地誌(2) ―非都市的な地域― |
第12回 | 中国地方の地誌 |
第13回 | 四国地方の地誌 |
第14回 | 九州地方の地誌 |
第15回 | 沖縄と島嶼部/授業のまとめ |