担当者 | 鷲尾 善典教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [初等教育学科 初等教育コース] | |
科目ナンバリング | SEM-302 |
前期に引き続き、日常を描いたテクストに潜むところの「人間の成長を促すもの(あるいは阻害するもの)」、「人に感動を与えるもの」、「時に人を立ち止まらせ自己を顧みるよう呼びかけるもの」そのような事象を発見し、その因り来るところを確かめ、その生成・成長に寄与する力について考えていきます。
受講生に課せられる最終的な目標は、各自が選んだ“テクスト”について、ある理論を学んだ上でそれをツールとして用いて分析し発表すること。また、他の参加者がそれについて議論すること。ここでいう“テクスト”とは広い意味で捉え、教育実践記録などのドキュメンタリー、文学作品・映画などのフィクション、音楽・美術などの芸術作品、個人的な体験の記述などを意味します。理論では現象学(的心理学)、実存主義、物語論などがキーワードとなります。
前期に学び身につけたもの見る力・分析した力をより磨くために、後期はプレゼンテーション能力を身につけることを重点課題の一つとしたいと思います。具体的にはパソコンを使った情報処理の方法に触れ、またディベート的思考法を学んでいきます。このことは、単に出来上がった思想を首尾よくプレゼンテーションする力を身につけるということにとどまるものではありません。人と議論することで、また人により深く伝えようと自分の思考(内容および方法・スタイル)を反省することによって、既存の思考が再構成され、一段階でも掘り下げた地平から問題と問題に対峙してる自分を捉え直すという経験が大切なのです。
教育学に限らず、広く現象を分析する理論を学び、それを自らのものとして自分の回りのテクストから問題点を見いだす力を付けること。また、問題点を分析する上での文章構成力と、それを発表する上でのプレゼンテーション能力を身につけること。
平常点(課題レポートなど):40%、最終レポート:60%。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特定のテキストは指定しない。関連図書は講義の中で適宜紹介する。 | ||
参考文献 | 人間性心理学ハンドブック | 日本人間性心理学会編 | 創元社 |
参考文献 | 現象学的心理学 | アーネスト・キーン著、吉田章宏田訳 | 東京大学出版会 |
・文献購読に関しては、指定されたテキストを精読し、予め課された問いに対する解答を準備しておくこと。
・課題発表に関しては、指定されたアイデアプロセッシングソフトを利用し、発表用のプレゼンテーションドキュメントを作成すること。
何か明らかにしたいこと(こだわっていること)があり、それと対峙するに一旦自分が傾倒する思想家とその思想・理論を分析のためのツールとして深く学ぶという見識と覚悟のあるあなた。ともに学びましょう。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 夏期レポートの発表(1) |
第2回 | 夏期レポートの発表(2) |
第3回 | 後期個人課題の決定・発表 |
第4回 | 共通テキストの講読(1)~テキスト紹介 |
第5回 | 共通テキストの講読(2)~分担部分の発表① |
第6回 | 共通テキストの講読(2)~分担部分の発表② |
第7回 | 共通テキストの講読(3)~分担部分の発表③ パソコンによる情報処理・論理構築の練習 |
第8回 | パソコンによるプレゼンテーションの練習 |
第9回 | ディベート的思考の導入(1) |
第10回 | ディベート的思考の導入(2) |
第11回 | 後期個人課題のプレゼンテーションおよび質疑応答(1) |
第12回 | 後期個人課題のプレゼンテーションおよび質疑応答(2) |
第13回 | 後期期末レポート課題についての検討(1) |
第14回 | 後期期末レポート課題についての検討(2) |
第15回 | 一年間のまとめ |