教育学演習Ⅰ
担当者大櫃 重剛教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [初等教育学科 こども教育コース]
科目ナンバリングSEM-301

授業の概要(ねらい)

「造形素材の研究」をテーマに活動する。
 子どもの造形表現、造形活動は、「材料・場」「操作」「イメージ」などを基本的な造形要素から成り立っている。本演習では、造形表現、造形活動を成り立たせている「造形素材」に着目し、造形教育への理解を深めながら、研究を進める。
 「自然材」「人工材」「描画材」に加え、「環境」や「人とのかかわり」の視点からも研究を進める。また、関連して「遊び」のもつ教育的意義にも着目し、子どもの表現活動を捉えていく。
 「造形素材の研究」における各視点を基に、自分のテーマを設定し、実技とリサーチ等を通して、造形表現や造形教育への基礎的な知識・技能を深め、造形教育の実践的指導力を身に付ける。
 また、レポートを作成し、プレゼンテーションできるようにする。
 研究のまとめでは、作成したレポートを基に発表と協議を行なう。レポートは、冊子としてまとめ、研究の成果物にするとともに、今後の研究の基礎資料とする。
 さらに、習得した基礎的な知識や技能を生かしながら、自主企画イベント等で、活用し、獲得した知識の社会化を図る。

授業の到達目標

・「造形素材の研究」を通じて、造形教育の基礎的な知識・技能を身に付ける。
・発想や構想の能力を高め、創造的な技能を働かせ、自分なりの表現活動ができる。
・造形教育の基礎的な実践的指導力を身に付けるとともに、自主企画イベント等で内容を深めたり、活用したりできる。
・課題について、リサーチし、レポートを作成し、プレゼンテーションできる。

成績評価の方法および基準

①製作及び鑑賞の活動 40%
②レポート、発表 30%
③授業や自主企画イベント等への関心・意欲・態度 30%
④出席(2/3以上)
 …以上の観点から総合的に判断する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書○テキスト:特になし。
○参考文献:適時指示する。
参考文献

準備学修の内容

○造形素材研究、レポートの作成、自主企画イベント等、授業外での学習が不可欠となるので、留意すること。
○研究を深め、活用する能力を高めるために、学生の自主企画として①「ゼミ合宿」、②「子どもワークショップ、美術館鑑賞等のイベント、交流会」、③「ゼミ学習成果の発表会・展覧会」等、授業外、学外での活動も実施しますので、自主的、積極的に活動すること。

その他履修上の注意事項

○研究の根底に「子どもの視点」をもち、自ら進んで学習に挑んでください。
○レポート作成や研究発表に際して、デジカメやPC機器を有効に活用してください。
○ゼミ生同士(同学年、異学年)の連絡、交流を密にして協同の学習、研究を進めてください。
○習得した基礎的な内容をもとに、さらに自主企画イベント等で、活用し、獲得した知識の社会化を図ってください。
○進度や学習状況で、内容を適時変更する場合がありますので、留意ください。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション(授業の目的、内容、方法、評価、自主イベント等について)。
第2回造形素材研究①「自然材」を活用した造形活動を学ぶ。
第3回造形素材研究②「自然材」を活用した造形活動を学ぶ。
第4回造形素材研究③「自然材」を活用した造形活動について振り返り考察する。
第5回造形素材研究①「人工材」を活用した造形活動を学ぶ。
第6回造形素材研究②「人工材」を活用した造形活動造形活動について振り返り考察する。
第7回造形素材研究①「描画材」を活用した造形活動を学ぶ。
第8回造形素材研究②「描画材」を活用した造形活動造形活動について振り返り考察する。
第9回造形素材研究①「環境・人・かかわり」を活用した造形活動を学ぶ。
第10回造形素材研究②「環境・人・かかわり」を活用した造形活動造形活動について振り返り考察する。
第11回題材事例研究① これまでの造形素材の研究を基に、自分の視点から教材開発を行う。
第12回題材事例研究② 造形素材の研究を基に行った教材開発について振り返り考察する。
第13回発表と協議① 各自の研究を作品事例や写真、資料等を基に発表し、協議する。
第14回発表と協議② 各自の研究レポートを基に協議する。レポートの提出。
第15回授業のまとめと「研究冊子」の作成。