担当者 | 高橋 裕史教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [総合基礎科目] | |
科目ナンバリング | HSG-101 |
この20年余りの日本では、英語を中心とする「外国語」の運用能力の必要性と重要性が、過度にすぎるくらい、指摘されてきている。確かに、外国語の知識があった方が、生涯教育という観点からも、自己の啓発と向上という観点からも望ましいことではある。しかし、語学の運用能力という技術面しか無いことは、見た目だけが立派な容器にしかすぎず、その容器に入れる中身が無いに等しい。その欠を埋める一つの方法は、外国の歴史とそこから生まれ、現在に通じている文化を知ることである。そのため、この講義では、特に今の日本人には縁遠く感じられるであろう、中世ヨーロッパの歴史の基本的諸相について取り上げる。
・近代日本のモデルとなった西欧の原型である西欧中世の基本的な諸相を理解できるようになること。
・現代の西欧世界に対する中世西欧の歴史の影響について考えられるようになること。
日本の大学の単位修得が容易過ぎるとの批判を受けて久しいが、この授業では、成績評価を厳格に実施する。
前年度の本講義の単位「非認定」率は各35%であり、「落単」とは言い難いかもしれない。成績評価の方法と基準は、以下の通り。
・複数回の講義内試験と最終試験を一応の基準とする。
・レポートを課した場合、レポートの期限までの提出が最終試験の受験資格となる(試験に出て答案を出しても評価はDもしくはR)。なおレポートの課題は、インターネットでの「コピペ」を防ぐために、高橋が配布した文献の内容に関する解答を中心としたものとなる。またレポート課題の論文は日本語だけではなく英語の論文も考えている。レポートは指定した講義日の開始時に回収する。従って、友達に依頼された分の回収は受け付けない。
・出席は単位認定を担保するものではない。皆勤でも試験等の成績が悪ければ単位の認定は難しい。
・講義時の態度も、単位認定および成績評価に反映される。
*なお正当な理由で受験できなかった人は、一週間以内に教務課に届け出ること(証明書等の提示が必要)。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『15のテーマで学ぶ中世ヨーロッパ史』 | 堀越宏一・甚野尚志 | ミネルヴァ書房 |
参考文献 | 各回において、必要に応じて紹介する |
・高度に専門的な著作物を読む必要はないが、現代新書、中公新書、岩波新書にはこの講義と関わりの深いテーマのものが沢山あるので、少なくtも1冊選んで通読して欲しい。新聞、テレビのニュース、雑誌その他の媒介物などで、ヨーロッパ史が取り上げられているかどうかを確認し、取り上げられていた場合は目を通しておくこと。特に写真集などで中世のヨーロッパの建築物、絵画などに触れていて貰いたい。
・少なくともこの授業では私語を慎み、分からない部分が多くても、将来の自分への自己投資と思って我慢強く講義に望むことを、自分に言い聞かせること。
*なお、このシラバスの記載内容とは、多少異なる形やテーマで、実際の講義が進む可能性もあることを、了解されたい。
①「おしゃべり」「電話」は厳禁とする。した場合この講義の履修を事実上「放棄」したものとみなし、即座に教室から退室してもらう。
②受講態度=遅刻、私語、内職、講義の途中退室、やる気のない態度や姿勢(イヤホンやヘッドホンを着用し、椅子にだらしなく腰掛けるなどその他)の悪い学生、真面目に事業を受けようとしている学生諸君の気力に水を差すような言動をする学生については、受講を認めない。
③受講学生である諸君一人一人の態度や姿勢が、帝京大学の「今と将来」の社会的「評価」を、延いては諸君自身の能力・人間性・社会性そのものを決定する、ということを肝に銘じてほしい。
④大学の授業は高校の授業の延長では無いので、その積もりのレベルと内容の講義をするので、心得ていて貰いたい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス(講義内容の説明、守るべき規範事項の説明、講義の進め方その他)。 *一回目の授業はLMSによるオンライン授業となります。 |
第2回 | なぜ中世ヨーロッパ史を学ぶのか。 |
第3回 | 中世ヨーロッパ文明への視角(教科書 序章)。 |
第4回 | キリスト教化と西欧世界の形成(教科書 第1章)。 |
第5回 | ローマ・カトリック教会の発展(教科書 第2章)。 |
第6回 | ローマ教皇とヴァチカン(レジュメ配布)。 |
第7回 | 聖遺物信仰の世界(レジュメ配布)。 |
第8回 | キリスト教とラテン語(レジュメ配布)。 |
第9回 | 戦争の技術と社会(教科書 第4章)。 |
第10回 | 衣服とファッション(教科書 第10章)。 |
第11回 | 融合する食文化(教科書 第11章)。 |
第12回 | 都市と農村の住居(教科書 第12章)。 |
第13回 | 知の復興と書物の変容(教科書 第13章)。 |
第14回 | 見えないものへのまなざしと美術(教科書 第14章)。 |
第15回 | まとめと「試験」 注意:試験は定期試験期間での実施もあり得る |