授業の概要（ねらい）

　国際私法とは、国際結婚や国際的取引などの国際的な法律関係が問題となった際に、①その事案について日本の裁判所で裁判することができるか、②どの国の法を適用するかといった問題を扱う分野です。本演習では、国際私法に関係する最近の問題を取り上げ、関係する文献や事案について自ら分析・検討し、報告、議論する能力を習得することを目的とします。
　今学期は、国際スポーツ仲裁、子どもの連れ去り、国際取引、国際ビジネスと人権などをテーマとして取り上げます。調査、報告はいくつかのグループに分かれて、グループで行います。

授業の到達目標

　本演習の参加者が、国際私法の専門的知識を習得し、その知識を使用してお互いに意見を述べ、建設的な議論を展開する能力を身に着けることを目標とします。また、文献を精読し、事実関係を整理し、どの規則が適用されるのか、その事案に規則を適用した結果どのような結論が導かれるのかを検討し、調査結果や検討結果を分かりやすく伝える能力を身に着けることを期待します。

成績評価の方法および基準

　成績評価は授業内に行う報告と授業への貢献に基づき行います。授業での質疑応答や意見の紹介など、授業への積極的な参加は加点評価とします。

教科書・参考文献

準備学修の内容

　毎回の授業に関する資料について、復習として、分からなかった点や疑問に思った点をノートに箇条書きにしてください。不明点・疑問点については、次の授業の中で質問するようにしてください。

その他履修上の注意事項

・配布資料を必ず持ってきてください。 ※配布資料はLMS上で各自で印刷して持参してください（LMS上にある資料は配布しませんのでご了承ください）。

授業内容