演習Ⅱ
担当者
単位・開講先必修  2単位 [国際経済学科]
科目ナンバリングSEM-302

授業の概要(ねらい)

 取締役会の「内部統制」システム構築責任は、会社法第362条(取締役会の権限等)において明示されている。そして、この「内部統制」は、リスクベースの経営管理手法としても捉ることができる。この演習の秋期では、有価証券報告書、コーポレートガバナンス報告書、事業報告書等の主要開示資料を教材とした事例研究、グループ課題と個人課題の報告、およびディスカッションを通じて「内部統制」の理解を深める。

授業の到達目標

 「内部統制」に関わる理論と実務を体系的に把握すると同時に、プレゼンテーションとディスカッションの手法を習得する。

成績評価の方法および基準

 テキスト等の要約報告書(30%)、企業検討表(40%)、および授業中のディスカッションへの貢献度(30%)を総合的に評価する。尚、5回を超えて欠席した者は成績評価の対象外とする。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『よくわかるコーポレート・ガバナンス』 2019年
風間 信隆著ミネルヴァ書房
教科書『現代の内部監査』 2017年齋藤・蟹江 放送大学教育振興会
参考文献 『日経文庫 内部統制の知識<第3版> 新書』 2015年町田 祥弘著日本経済新聞出版社
参考文献 『コーポレートガバナンス・コード (日経文庫) 新書』2015年堀江 貞之著 日本経済新聞出版社

準備学修の内容

 毎回の具体的な準備学修内容は講義ノートおよび課題として事前にLMSに掲載するので、受講するまでに教科書と講義ノートを参考にして課題を作成しておくこと。

その他履修上の注意事項

 LMSを有効活用するため、パソコン及びインターネットの環境を整備しておくこと。おもしろおかしく(Joy & Fun)学習できるように、教員と共に工夫しよう。また、演習では、学生相互の人間関係も重要である。お互いに切磋琢磨する中で、生涯の友を得るように努めること。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス:ゼミ活動の進め方。第1回講義ノート兼課題「第1部 株式会社とコーポレート・ガバナンス論 1 株式会社とは何か」
事例研究課題1「ソリューション事業3社の企業検討表の作成」
第2回第2回講義ノート兼課題「2 巨大株式会社と会社機関構造(日本・米国・ドイツ) 3 株式会社と経営者支配」
第3回第3回講義ノート兼課題「4 経済の金融化と新制度派経済学 5 マルチステークホルダー・アプローチ」
第4回第4回講義ノート兼課題「第2部 日本におけるコーポレート・ガバナンスの動向と課題 6 戦後の経済発展とインサイダー型ガバナンス」
事例研究課題2「有価証券報告書に基づく財務分析(ソリューション事業3社)」
第5回第5回講義ノート兼課題「7 企業不祥事とコーポレート・ガバナンス 8 外部監視とコーポレート・ガバナンス」
第6回第6回講義ノート兼課題「9 経営者報酬とコーポレート・ガバナンス 10 同族企業とコーポレート・ガバナンス」
第7回第7回講義ノート兼課題「第3部 コーポレート・ガバナンスの国際比較 11 米国のコーポレート・ガバナンスの動向と課題」
事例研究課題3「コーポレート・ガバナンス報告書に基づく機関設計比較(ソリューション事業3社)」
第8回第8回講義ノート兼課題「12 ドイツのコーポレート・ガバナンスの動向と課題 13 英国のコーポレート・ガバナンスの動向」
第9回第9回講義ノート兼課題「第4部 資本市場とコーポレート・ガバナンス 17 コーポレート・ガバナンスと資本コスト」
事例研究課題4「バリューコマース(株)の企業検討表の再作成」
第10回第10回講義ノート兼課題「18 コーポレート・ガバナンスと事業投資 19 コーポレート・ガバナンスと資本政策」
第11回事例研究課題学内発表会
第12回外部講師招聘:バリューコマース(株)社外取締役「バリューコマース(株)のコーポレートガバナンスについて」
第13回事例研究1 東洋電機製造(株)の企業検討表の作成
第14回事例研究2 フランスベッド(株)の企業検討表の作成
第15回事例研究3 日本電気(株)の企業検討表の作成