国際経営論Ⅰ
担当者瀬藤 芳哉教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [国際経済学科]
科目ナンバリングMAN-301

授業の概要(ねらい)

 グローバル化の中で企業の海外直接投資、グローバルな販売、生産、研究開発等が重要になっている。こうしたグローバルな展開は、先進国の大企業だけでなく中小企業の課題でもある。また新興国の活躍も目立つ。特に日本企業にとっては国内市場の縮小に伴い国際展開は必須である。こうした環境下で積極的に海外に展開し収益を拡大している企業は多いが、他方、企業は様々な課題に直面し新たな対応を迫られている。マクロ的には欧米でのグローバル化反対の動き、米国と中国の対立、さらにコロナ禍等がグローバルなビジネス環境に大きな変化をもたらし、企業戦略の手直しが必要になっている。
 この授業では、グローバルな展開を行う多国籍企業等の活動に関し、マクロ的な環境、グローバルな事業の現状、直近の国際ビジネスのトピック等を取り上げ、その背景・歴史を学び、企業の課題を考える。授業においては講師の実務経験(国際金融、メーカー等)を踏まえ、具体的な事例を紹介して分かりやすい講義を目指す。なお、受講者の希望や授業の進捗度合い等を踏まえ、内容や日程に変更を加えることがあります。

授業の到達目標

・多国籍企業のグローバルな事業の現状とその背景・歴史について基礎的な知識を備え、説明できる。
・国際ビジネスの基礎を身に付ける。

成績評価の方法および基準

・期末試験40%、小テストないしレポート50%、授業への参加度10%、受講態度(私語の有無、等)も重視します。
・6回以上欠席した場合は成績評価の対象外になり、単位取得は認められません。
 

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『はじめて学ぶ人のためのグローバル・ビジネス(改訂新版)』梶浦雅己編著文眞堂
参考文献ユニクロ 世界一をつかむ経営月泉 博日経ビジネス文庫
参考文献アマゾンと物流大戦争角井亮一NHK出版新書
参考文献最新国際経営入門高橋浩夫著同文館出版

準備学修の内容

・教科書の予習。講師からの指示に従い参考文献のビジネス書等を読み、それについてのレポートを提出する。
・企業の海外活動や多国籍企業の具体事例に触れるため、日経新聞を読む。

その他履修上の注意事項

・新聞、インターネット等で具体事例に触れることが重要です。
・受講態度(私語等を含む)に問題ある場合は厳格に対応します。
・第1回目と第5回目の授業はLMSによるオンライン授業を予定しています。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス 国際経営とは (LMSによるオンライン授業)
第2回 ビジネスのグローバル化
第3回 グローバル・ビジネスの環境:政治経済
第4回 グローバル・ビジネスの環境:文化的環境
第5回 グローバル・ビジネスと倫理(CSR)(LMSによるオンライン授業)
第6回 多国籍企業の歴史的展開
第7回 中間のまとめ
第8回 多国籍企業と国家
第9回 通商政策:多国間協定、地域貿易協定
第10回 直接投資
第11回 市場、製造業とサービス業
第12回 外国市場参入(1)(輸出、ライセンス、他)、事例:ソニー(予定)
第13回 外国市場参入(2)(OEM、EMS、他)
第14回 ケーススタディ(アジアを中心とする新興国と国際ビジネス)
第15回 まとめ