国際経済政策論Ⅱ
担当者二村 英夫教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [国際経済学科]
科目ナンバリングECP-306

授業の概要(ねらい)

国際経済政策論Ⅰでの基礎理論を中心にして現在深刻化している国際金融経済問題を学習し、基本的な問題点を理解し経済政策を含めた解決策を考える授業です。具体的には、まず、国際経済の枠組みや政策効果の基本を理解します。次に、戦後の安定して成長を遂げた1960年代、世界的にインフレーションに見舞われた1970年代、プラザ合意以降の各国の経済政策の相互作用が顕著に出た1980年代から90年代、金融バブルを喚起しリーマンショクを起こした2000年代、最新のコロナウィルス感染拡大の世界経済に及ぼしている現状と政策効果の展望などをわかりやすく解説します。戦後、具体的な各国の採った政策の効果の検証と理解が狙いとなります。

授業の到達目標

戦後の国際経済政策の歴史を理解し、現在、世界が直面している具体的な問題についての現状認識を深めることを主眼とし、こうした課題に対しての解決策を考えてみることに重点を置きます。

成績評価の方法および基準

出席状況(25%)と授業内に出す課題(10%)、中間試験、期末試験(65%)で総合的に評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献国際経済政策論新岡智、板木雅彦、増田正人有斐閣ブックス

準備学修の内容

授業で配布する配布資料をベースに授業で説明した内容を加味して復習することが重要です。

その他履修上の注意事項

国際経済政策論Ⅰと国際経済政策論Ⅱを継続して履修することを原則とします。
第4回目の「閉鎖経済における金融政策・財政政策の効果」はオンライン授業となります。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション(オンライン授業)
第2回マクロ経済の枠組みの理解(ケインジアン交差図)
第3回マクロ経済の枠組みの理解(閉鎖経済、IS/LM分析)
第4回閉鎖経済における金融政策・財政政策の効果(オンライン授業)
第5回国際マクロ経済の枠組みの理解(開放経済)
第6回国際マクロ経済における政策効果(通貨制度、金融・財政政策の効果)
第7回金融政策と財政政策の相互作用(長期の捉え方、大恐慌の原因は何か)
第8回戦後の国際経済政策(1950年代から70年代)
第9回インフレーションと失業の併存(1970年代)
第10回人々のインフレ期待の影響(1970年代から80年代)
第11回インフレ懸念とサプライサイドの重視
第12回プラザ合意と金融自由化・グローバル化での経済政策
第13回リーマンショックの影響と各国の国際経済政策
第14回コロナウィルスの感染と各国の経済政策
第15回まとめ