担当者 | 堀田 晶子教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [政治学科] | |
科目ナンバリング | CRL-308 |
被害者学は、1940年代後半に誕生した新しい学問であり、日本で注目を集めたのは1970年代になってからである。犯罪被害者は長らく刑事司法制度から忘れられた存在であったが、被害者学の発展を通じてその窮状が明らかになるにつれ、被害者の権利及び支援体制の確立の必要性が認識されるに至った。刑事手続の全体像を把握するには、加害者だけでなく、犯罪によって甚大な損害を被った被害者に焦点を充てることは不可欠である。本講義では、旧来の刑事司法にパラダイム・シフトを迫った被害者学の意義と歴史を振り返ると共に、犯罪被害者の実情と支援の在り方を検討する。
①犯罪被害の実態分析を通じて被害者のニーズを知り、求められる支援の在り方について具体的に説明することができる。
②犯罪被害の影響を把握し、刑事司法機関の対応の在り方について、犯罪者処遇との関係性にも目を配りながら説明できる。
③被害者学の意義や歴史を踏まえ、犯罪(紛争)を解決するための手段について、自分の考えをまとめることができる。
基本的には試験によって評価するが、感想文やレポート等を課すこともある。評価配分の目安は、試験90%、授業への貢献度10%である。授業への貢献度は、課題の提出状況や授業態度等によって総合的に判断する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特に指定しない。授業では毎回レジュメを配布する。 | ||
参考文献 | 犯罪被害者白書 | 国家公安委員会・警察庁〔編〕 | (警察庁HPより閲覧可) |
参考文献 | 被害者学の基礎理論と歴史については下記参照。 | ||
参考文献 | 『犯罪被害者支援の基礎』(2000) | 宮澤浩一・國松孝次〔監修〕 | 東京法令出版 |
参考文献 | 『被害者学の基礎理論』(1966) | 宮澤浩一 | 世界書院 |
特に復習に力を入れてください。毎回の授業で扱ったテーマについて、レジュメやノートを読み返しながら、復習しましょう。適宜、学術論文等にもあたってみてください。法務省や警察庁など公共機関のHPも参考になります。自分で調べても答えが出ない問題については、友人と議論したり、教員に質問したりすると良いでしょう。図書館を大いに活用してください。
①春期の「犯罪学」と「少年法」を履修しておくことが望ましいです。また、秋期は「刑事政策」を同時に履修することをお勧めします。
②授業をよく聞いて、その都度レジュメに書き込むか、ノートを取るようにしてください。自分で書いて、理解することが大切です。授業の内容が聞き取れなかった場合は、あやふやのままにせず、すぐに教員に確認してください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーションー被害者学とは何かー |
第2回 | 被害者学の誕生と発展 |
第3回 | 被害者学の基礎理論① |
第4回 | 被害者学の基礎理論② |
第5回 | 被害者化 |
第6回 | 前半のまとめ |
第7回 | 犯罪被害者に対する経済的支援 |
第8回 | 警察による被害者支援① |
第9回 | 警察による被害者支援② |
第10回 | 検察段階・公判段階における被害者支援 |
第11回 | ゲストスピーカーによる講演~更生保護と被害者~ |
第12回 | 各種犯罪被害① DV・児童虐待 |
第13回 | 各種犯罪被害② 特殊詐欺 |
第14回 | 修復的司法とは何か |
第15回 | 春期のまとめと試験 |