法哲学Ⅰ
担当者長谷川 陽子教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [法律学科 2018年度以降]
科目ナンバリングFUL-303

授業の概要(ねらい)

 「法を哲学する」ということはどういうことでしょうか。本講義では、法の根本問題に関わる現代法哲学の展開を概括します。原理的・理論的な考察を必要とする法の根本問題とはいかなるものであり、それにかかわる法哲学的議論の状況がどのようになっているかについて解説します。法の全体像と法に関する基本的な考え方を理解することで、法実務や法実践の場における姿勢の基礎を構築します。

授業の到達目標

①法の現状と法哲学のかかわりについて理解することができる。
②法哲学議論の焦点を把握することができる。

成績評価の方法および基準

学期末の論述式試験を中心に評価します。出席確認を兼ねた感想シートを配布し、内容に応じて加点をします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『レクチャー法哲学』那須耕介・平井亮輔 編法律文化社
参考文献

準備学修の内容

授業の該当箇所の教科書とレジュメ内容などの予習・復習を行ってください。

その他履修上の注意事項

講義中は、他人への迷惑行為および私語を禁じます。該当の場合には、退室をお願いしています。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:授業の概要と進め方 法哲学で扱うこと
第2回法的思考と裁判
第3回法的思考の諸相(1)ハートの司法的裁量論
第4回法的思考の諸相(2)ドゥオーキンの司法的裁量論
第5回現代法の基礎理論(1)現代憲法の機能と特徴
第6回現代法の基礎理論(2)現代刑事法の機能と特徴
第7回現代法の基礎理論(3)現代民事法の機能と特徴
第8回現代法の基礎理論(4)現代訴訟法の機能と特徴
第9回現代法の基礎理論(5)現代国際法の機能と特徴
第10回法と正義(1)正義とは何か
第11回法と正義(2)リベラリズムと正義
第12回法と正義(3)リバタリアニズム
第13回法と正義(4)ポスト・リベラっリズムと正義
第14回法と正義(5)世代間正義
第15回まとめと振り返り