担当者 | 落合 宏教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [政治学科] | |
科目ナンバリング | ECT-104 |
例えば、自分の住んでいる経済について、景気が良いとか悪いといった評価で語られることを耳にしたことがあると思います。また、世界には著しく経済が成長している国もあればそうでない国もあります。このように景気が良くなったり悪くなったり、国によって経済成長に差が生まれてくるのは何故でしょう。景気ですとか経済成長という経済現象は一国全体の経済活動の集計量を扱っているわけですが、このような集計量の時間を通じた変動を解明する経済学の分野がマクロ経済学です。本講義ではマクロ経済学の学習を通して上記のような問題を考える上での基本的な分析枠組みを修得することを目的としています。
またマクロ経済学で扱うGDP、インフレ(あるいはデフレ)、失業等は経済学の専門書籍や政府が公表する文書だけではなく、メディアでも頻繁に取り上げ論じられています。これらの概念の理解は、将来、みなさんが就職して社会人生活を送る上でも、大きな助けとなってくれるはずです。
・GDPや物価、失業等、日常生活でも触れることの多いマクロ経済変数の意味を正確に理解する。
・上記の経済諸変数がどのようなメカニズムで変動するのか基本的な考え方を理解する。
小テスト(50%)と期末テスト(50%)で評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特に指定しません。 | ||
参考文献 | 『経済学Ⅱ マクロ編』(第4版) | グレゴリー・マンキュー | 東洋経済新報社 2019年 |
参考文献 | 『新版 マクロ経済学』 | 齊藤誠、岩本康志、太田聰一、柴田章久 | 有斐閣 2016年 |
予習は各回の授業内容を参考に参考文献で該当箇所を読み、予め疑問点を整理しておくことが望ましいです。復習は授業中に出題された練習問題(小テストを含む)を通して理解が浅いと判断した部分を重点的に学習すると効率的です。
・マクロ経済学はミクロ経済学で学習する内容(例えば、市場均衡分析)とも深く関わってきます。したがって、入門ミクロ経済学の授業を履修するなどしてミクロ経済学の知識を習得しておくことが望ましいです。
・経済学は数学や図を使用することが多いです。計算問題を解く際はもちろんのこと、授業で使用した資料を読む際にも実際に自分で紙に計算を書き、図を描き、論旨を確かめながら読み進めてください。。
・現実経済に対する深い問題意識があって初めて経済理論の学習が意味を持ってきます。したがって、日ごろから新聞を読むなどして時事問題には関心向けておいてください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 講義ガイダンス |
第2回 | 総需要と総供給:IS曲線とLM曲線 |
第3回 | 総需要と総供給:IS-LM分析、総需要曲線と総供給曲線 |
第4回 | インフレーションと失業:フィリップス曲線の導出 |
第5回 | インフレーションと失業:合理的期待形成理論 |
第6回 | 開放マクロ経済学:財と資本の国際フロー |
第7回 | 開放マクロ経済学:為替レートの決定理論 |
第8回 | 開放マクロ経済学:開放経済における均衡 |
第9回 | 経済成長:生産性と経済成長、公共政策 |
第10回 | 経済成長:ハロッド=ドーマー理論、新古典派経済成長理論 |
第11回 | 経済成長:内生的経済成長理論 |
第12回 | 財政の長期的課題:財政の持続可能性 |
第13回 | 財政の長期的課題:財政赤字の影響、リカードの等価命題 |
第14回 | マクロ経済学と思想 |
第15回 | 復習(オンライン) |