担当者 | 爲川 雄二教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [教職研究科] | |
科目ナンバリング |
学校教育法や同法施行令の法改正や障害者支援自立法から障害者総合支援法への移行などをもとに、特殊教育から特別支援教育への変遷やインクルーシブ教育のキーポイントを理解する。
新学習指導要領を踏まえ、小学校等の特別支援教育に関する今日的課題をディスカッションを通じて整理し、望ましい支援の実現に向けた実践力を身に付ける。
研究を進めるにあたり、実習との関連を図り、本講座で進める研究と実践との融合を図る。
A類学生については、実習校における特別支援教育の実態を把握し、本講座との積極的な関連を図るよう努める。
B類学生については、勤務校における特別支援教育の成果と課題を把握し、本講座との積極的な関連を図るよう努める。
コロナウイルス感染症の状況にもよるが、可能であれば、支援体制の実際を理解するために、学校訪問やゲストティーチャーを招聘する。
なお、第1回及び第15回は、LMSによる講義を予定している。
①特別支援教育に取り組むための基本として、人権教育(人権課題 障害者)について深く理解し、実践者としての感性を磨く。
②特別支援教育を推進するための特別支援学校のセンター的役割や、各学校の校内委員会、コーディネーター、巡回教員、専門員等について理解を深め、連携する力量を高める。
③特別支援教育を推進する上で必要な書類や資料について理解を深め、適切に作成したり活用したりできるようにする。
④合理的配慮について理解し、校内の人的、物的環境を整え、学習指導と支援を実践できるようにする。
<A類学生>
・学校教育法第8章全般、特に第81条、学校教育法施行規則第140条を理解し、特別支援教育を推進するために力量を身に付ける。
<B類学生>
・学校教育法第8章全般、特に第74・81条、学校教育法施行規則第140条を理解し、スクールリーダーとして必要な力量を身に付ける。
授業への取り組み(協議や発表)60%、レポート20%、テスト20%により総合的に評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 自閉症教育の歩み | 全国情緒障害教育研究会 | ジアーズ教育新社 |
参考文献 | 通常の学級におけるつまづきのある子供の学習支援と学級経営 | 吉田昌義他編著 | 東洋館出版社 |
参考文献 | 高機能自閉症・LD・ADHDの支援と 指導計画 | 東京コーディネーター研究会編 | ジアーズ教育新社 |
参考文献 |
1 授業の復習を行い、疑問点や新たな課題などについて調べ、追究して欲しい。
2 児童が書き写しても良い楷書で書くようにする。
1 特別支援教育に関する図書、ニュース等に関心をもち、積極的に知見を高めてほしい。
2 ボランティア活動、学習指導・行事の支援などを通して、できる限り障害児と関わる機会を設けて欲しい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | LMSによる授業を予定 オリエンテーション 特別支援教育の基盤となる人権教育について |
第2回 | 特殊教育と特別支援教育①(講義) 学校教育法、学校教育法施行令、学校教育法施行規則における特別支援教育について、歴史的な変遷とその背景を理解する。国の施策、国際連合等の動向や学習指導要領に示された特別支援教育の記述とその背景について理解する。 歴史的な変遷について、複数の資料をもとに考察を深める。 ・A類学生は、特別支援教育にかかる学校教育法等の改正前と改正後をを整理する。 ・B類学生は、特別支援教育にかかる学校教育法等の改正前と改正後を整理するとともに改正の背景を理解する。 |
第3回 | 特殊教育と特別支援教育②(講義) 通常の学級における特別支援教育、合理的配慮とユニバーサルデザインへの取組、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校での教育、専門家チーム・巡回相談について理解する。 ・A類学生は、特別支援教育にかかる学校教育法等の改正前と改正後をを整理する。 ・B類学生は、特別支援教育にかかる学校教育法等の改正前と改正後を整理するとともに改正の背景を理解する。 スモールテスト① |
第4回 | インクルーシブ教育システムの構築へ①(講義、演習) 中央教育審議会初中分科会報告「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進」をもとに、目指す共生社会の在り方やインクルーシブ教育システムについて理解を深める。 B類学生の司会により、学んだことをもとに、特別支援教育の考え方について協議を深める。 |
第5回 | インクルーシブ教育システムの構築へ②(講義) 就学相談、就学先決定の在り方、合理的配慮及び基礎的環境整備について理解を深める。 スモールテスト② |
第6回 | インクルーシブ教育システムの構築へ③(講義、演習) 障害者の管理に関する条約の批准および、障害を理由とする差別の解消に関する法律について理解を深める。 合理的配慮の不提供(必要な合理的配慮を行わないこと)は、障害を理由とする差別に当たることを理解する。 B類学生の司会により、学んだことをもとに、インクルーシブ教育システムについて協議を深める。 |
第7回 | 今後の展望と課題 特別支援教育に関する今日的展望と課題を整理する。 子どもの心を大切にする指導、就学支援相談(医療相談)、特別支援教育の問題点や課題について理解を深める。 |
第8回 | 全国の特別支援教育の推進状況と課題 B類学生の司会により、学んだことをもとに、専門性の向上と研修の在り方について協議する。 |
第9回 | 特別支援教育コーディネーターの役割と課題(協議) ・A類学生は、校内委員会や校内研修における事例検討のロールプレイを体験する。 ・B類学生は、校内委員会や校内研修における事例検討のロールプレイを体験するとともに、事例検討がスムーズに進むためのポイントを理解する。 B類学生の司会により、ロールプレイから学んだ事例検討の在り方を整理する。 |
第10回 | 学校コンサルテーションの意義(講義) 小学校等における、学校コンサルテーションの在り方について理解する。 |
第11回 | 学校コンサルテーションの実際①(講義・演習) 特別支援学校の地域支援コーディネーター、あるいは巡回相談員を想定して、活動や連携の内容を学ぶ。 |
第12回 | 学校コンサルテーションの実際②(協議・演習) 特別支援学校の地域支援コーディネーター、あるいは巡回相談員を想定して、事例をもとに記録の取り方を学ぶ。 |
第13回 | 学校コンサルテーションの実際③(協議・演習) ・A類学生は、事例をもとに学校コンサルテーションのロールプレイを体験する。 ・B類学生は、事例から小中学校等における適切なコンサルテーションの在り方を理解する。 B類学生の司会により、コンサルテーションから学んだことを整理する。 |
第14回 | まとめ |
第15回 | LMSによるテスト |