文化人類学Ⅰ
担当者渡部 瑞希教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングCUA-101

授業の概要(ねらい)

 グローバル化が進む今日、我々は、自身とは全く異なる文化や慣習をもった人びと接しうまく付き合っていく必要がある。他者の文化や慣習は、好奇心をそそられるものも多いが、それらは同時に、驚愕や嫌悪の対象にもなりえる。文化人類学は、そうした一見、理解不能な「異質な他者」の文化や生活を研究することで、我々の常識や「当たり前」を疑い、文化の多様性を許容しようとする学問である。そこに、異質な他者とうまく付き合っていく術がある。
 本講義では、文化人類学の基本的な視点を学習したうえで、姻戚・親族、ジェンダー、セクシュアリティ、宗教や儀礼など、さまざまなトピックに添って人間の多様性を理解していく。

授業の到達目標

・自己の考え方・視点を絶対視することなく、常に物事を客観的に見る視野を養う
・文化の多様性について自分なりの意見をもてるようになる
・偏見を排し、異文化理解のセンスを磨く

成績評価の方法および基準

講義後に行う確認テストやコメントペーパー(40%)と定期試験(60%)を総合的に評価する。
なお、履修人数多数により定期試験を実施できない等の事情が発生した場合は、確認テストやコメントペーパー等の平常点にて評価するものとする。
※5回以上休むと単位は与えられない

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献よくわかる文化人類学綾部恒雄他ミネルヴァ書房

準備学修の内容

講義ごとにレジメを配布します。レジメはLMSにアップロードするので、欠席者は自身でレジメをコピーし試験に備えること

その他履修上の注意事項

・試験は、持ち込み不可となりますが、第13回講義の際に「試験対策」を行います。
・オンライン授業日は、第14回講義、7/17(土)です。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
本講義の進め方、成績のつけ方、日程、講義スケジュールに関する説明等
第2回文化とは何か?
誰もが知っている「文化」という言葉。でも以外と知らない文化の深い意味とは?
第3回文化を巡る差別と闘争
文化によって引き起こされる諸問題を歴史から解き明かす
第4回他者の文化を理解する態度とは?
「文化相対主義」という考え方を学習する
第5回文化ができあがるプロセス
文化はどのように構築されるのか?その過程を詳しく学習する
第6回婚姻と家族①
近親相姦のタブー、一夫多妻制、一妻多夫性の理由
第7回婚姻と家族②
血のつながりだけではない親子の多様なあり方とは?
第8回ジェンダーとセクシュアリティ①
男らしさ、女らしさとは何か?
第9回ジェンダーとセクシュアリティ②
多様化する性のあり方、LGBTと「第三の性」
第10回宗教と信仰①
人は生と死をどのようにとらえているか?ー日本の宗教観・死生観とは?
第11回宗教と信仰②
死は怖くない?ー「チベット死者の書」の教えとは?
第12回映像ー『輪廻の少年』を視聴する
第13回儀礼論
結婚式、お葬式、成人式。人間はなぜ儀礼を必要とするのか?
第14回試験対策と復習
本講義の総復習と試験にでるポイントを提示する
オンライン授業 7/17(土)
第15回試験