担当者 | 渡部 瑞希教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [資格科目] | |
科目ナンバリング | CUA-102 |
グローバル化が進む今日、世界では民族紛争や人種差別が増え、多文化共生が難しくなりつつある社会である。また、COVID19の感染拡大により差別や人間関係の分断がますます加速しそうである。社会は今、激変の時代を迎えているのである。
一方、文化人類学は、異文化理解の経験を活かしながら、グローバル社会における差別や紛争に対していかに他者と共生していくかを模索してきた学問である。そこで本講義では、文化人類学がこれまで対象としてきた差別や紛争、異文化衝突、近代と伝統の衝突等のさまざまな問題を取り上げながら、人と人、社会と社会が、どのようにコミュニケーションをとり、関係を紡いでいけるかを学習していく。
・他者とどう折り合いをつけて生きていくか、その戦術を文化人類学の知識から学習する
・常識にとらわれず、ものごとを多面的に捉えるセンスを磨く
・さまざまな社会関係を紡いでいく上で、うまく取り計らい生き抜く方法を学ぶ
講義後に行う確認テストやコメントペーパー(40%)と定期試験(60%)を総合的に評価する。
なお、履修人数多数により定期試験を実施できない等の事情が発生した場合は、確認テストやコメントペーパー等の平常点にて評価するものとする。
※5回以上休むと単位は与えられない
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | よくわかる文化人類学 | 綾部恒雄他 | ミネルヴァ書房 |
講義ごとにレジメを配布します。レジメはLMSにアップロードするので、欠席者は自身でレジメをコピーし試験に備えること
・試験は、持ち込み不可となりますが、第13回講義の際に「試験対策」を行います。
・オンライン授業は、第6回講義、10/30(土)です。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス 本講義の進め方、成績のつけ方、日程、講義スケジュールに関する説明 |
第2回 | グローバリゼーションの時代① ナショナリズムと民族主義のゆくえ |
第3回 | グローバリゼーションの時代② 近代医療としての医者・伝統医療としての妖術医 |
第4回 | グローバリゼーションの時代③ 複数の愛を道徳的に織りなすポリアモリーの実践 |
第5回 | 差別と紛争① 差別はいかにして生まれるか/紛争の引き金は何か? |
第6回 | 映像ー『バベルの学校』を視聴する 人種や国籍の違いを乗り越え、子どもたちはどのように関係を紡ぐのか? オンライン授業 10/30(土) |
第7回 | 差別と紛争② 平等に人間に感染するコロナウィルスと、人間が拡大させる差別と排除 |
第8回 | 映像ー『リトル東京』を視聴する コロナ禍で生じる日本の差別/人びとの声 |
第9回 | 異文化コミュニケーション① 人間はどのように意思疎通しているか?その本質を探る |
第10回 | 異文化コミュニケーション② 病的なコミュニケーションとはなにか |
第11回 | 人はどのように関係を紡ぐか① オンラインの時代の人間関係 |
第12回 | 人はどのように関係を紡ぐか② 秘密が織りなす人間模様について |
第13回 | 贈与と交換 贈り物はなぜ必要なのか?贈り物の原理を探求する |
第14回 | 試験対策と復習 本講義の総復習と試験にでるポイントを提示する |
第15回 | 試験 |