授業の概要（ねらい）

　国際会計基準（IFRS）は世界120ヵ国以上で採用され、日本においても200社を超える上場企業において採用されるようになっています。会計の目的は、投資家や債権者、経営者等に対して意思決定に有用な情報を提供することにあり、グローバルな経営環境において資金調達と企業活動を行う上での共通言語として、IFRSを学ぶ意義は大きくなっています。
　IFRSでは、原則主義・公正価値評価・資産負債アプローチ等、日本基準とは異なる概念フレームワークに基づき、個々の会計基準が設定されています。そのため実務的には、IFRSと日本基準の差異を理解し、これらの差異を調整仕訳として計上すると共に、日本基準では求められない会計情報を開示することが求められます。また、今日では会計情報の大部分が情報システムを用いて生成されるようになっており、これらの差異に基づき、会計情報の生成と加工に関係する情報システムをIFRSに対応させる必要もあります。講義では、これらの実務的な課題についてもディスカッションしていきたいと思います。

授業の到達目標

・IFRSの基本的な概念とその背景を理解する。
・日本基準とIFRSの差異を理解する。
・IFRS導入による実務への影響を検討できる。

成績評価の方法および基準

出席70％、レポート30％で評価します。

教科書・参考文献

準備学修の内容

次回の履修範囲について、テキストもしくは配布資料を予習してください。

その他履修上の注意事項

第14回のみLMSによるオンデマンド型の講義となります。（第１回は対面講義です）

授業内容