担当者 | 渡部 瑞希教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [観光経営学科] | |
科目ナンバリング | CUA-202 |
近年、地域活性化や地域創生、貧困削減、震災復興を促すものとして、観光開発が注目をあびている。しかし、そんな可能性に開けた観光開発にも「影」の側面はある。たとえば、経済格差や環境汚染、伝統文化やコミュニティの生態系の破壊が、観光開発によって拡大してしまったりもする。そうした「影」の部分を最小限にするためには、観光地化される現場の事情や問題を知っておく必要がある。そこで本講義では、アジア、オセアニア諸国、アフリカ、日本における観光開発を事例に、その“光”と“影”の両方を学習することで、どのような観光開発が求められているのかを学習する。
・観光開発の“光”と“影”の両側面を理解する
・国際的な視野から観光開発によるさまざまなツーリズムの形態を学習する
・観光開発に関わる地域住民や旅行会社、NGO団体などの立場を理解する。
・海外の異文化について理解を深める
講義後に行う確認テストやコメントペーパー(40%)と定期試験(60%)を総合的に評価する。
なお、履修人数多数により定期試験を実施できない等の事情が発生した場合は、確認テストやコメントペーパー等の平常点にて評価するものとする。
※5回以上休むと単位は与えられない
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | ホスト・アンド・ゲスト | スミス、ヴァレン | ミネルヴァ書房 |
参考文献 | 観光人類学 | 山下晋司編 | 新曜社 |
講義ごとにレジメを配布します。レジメはLMSにアップロードするので、欠席者は自身でレジメをコピーし試験に備えること
・試験は、持ち込み不可となりますが、第13回講義の際に「試験対策」を行います。
・オンライン授業は、第6回講義、10/30(土)です。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス・観光人類学の概要 |
第2回 | 観光人類学が観光開発を研究する意義 経済発展に貢献できる観光開発を、持続可能なものにするのはどうすればいいか? |
第3回 | スラム・ツーリズム 発展途上国に広がるスラム街の貧困を、観光開発はいかにして救済できるか? |
第4回 | ダーク・ツーリズム 戦争・紛争・事故現場ー。世界の負の遺産を観光開発でプラスでに変えることはできるか? |
第5回 | 巡礼ツーリズム 信仰心は観光開発によってどのように姿かたちを変えるか? |
第6回 | 映像ー『聖者たちの食卓』を視聴する オンライン授業 10/30(土) |
第7回 | 震災復興ツーリズム 地震大国日本。震災の悲しみを観光開発でプラスに変えることはできるか? |
第8回 | コミュニティ・ベースド・ツーリズム コミュニティ主体の観光開発。事例として一風変わったブータンの観光開発の試みとは? |
第9回 | エコ・ツーリズム 自然保護と観光開発の両方を充足させることはできるか? |
第10回 | グリーン・ツーリズム 農業体験や文化交流はホストとゲストの間にどのような関係をもたらすのか? |
第11回 | コンテンツ・ツーリズム 漫画やアニメ、映画は観光開発にどのように貢献しているか? |
第12回 | 映像ー『コロナ期におけるHISの観光戦略』 COVID19における新しい観光形態 |
第13回 | オンライン・ツーリズム COVID19を生き残るための旅行会社の観光戦略 |
第14回 | 試験対策と復習 本講義の総復習と試験にでるポイントを提示する |
第15回 | まとめ |