多摩経済論Ⅱ
担当者德増 秀博
単位・開講先選択  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングECP-208

授業の概要(ねらい)

 「広域多摩地域」は、三多摩、神奈川県中央部、埼玉県南西部を含めた地域を指します。「広域多摩地域」は、高度成長期以降に形成されてきた先端技術産業の有力な産業集積と研究機関集積の基盤の上に、多数の産学官金連携及び企業間連携の形成を通じて新製品、新事業を輩出する地域モデルとして全国的に注目されています。特に多摩地域の産業発展には大学の技術シーズの活用と金融支援システム、さらにはTAMA産業活性化協議会などの支援機関によるベンチャー企業や中核的企業の育成に大きな役割を担ってきました。
 講義では、産学官金連携と産・産連携による新製品、新事業の実態を学ぶことで、多摩地域の産業活動実態を理解します。
 また、外部講師を招聘して、多摩地域の具体的な経済動向を学ぶことで理解を深めます。

授業の到達目標

 ・多摩地域の産業を理解することで地域産業の強さ、役割を修得します。
 ・多摩地域の統計データを分析することで、多摩地域の産業、行政等の統計実態を修得します。
 ・大学、銀行、産業支援機関などの支援活動を学ぶことで、産学官金連携のあり方イノベーションの実態を修得します。
 ・企業の海外進出をケーススタディすることで地域のグローバル化展開を修得します。

成績評価の方法および基準

 2回の課題レポート(40%)の提出と期末試験(60%)で評価いたします。また、復讐のための小テストにより評価を補完します。  
評価内容については、下記の通りです。
①レポート評価-到達目標から課題を出題しますので、出題項目の理解、関連文献内容、自己の意見と結論を求めます。
②試験の評価-試験項目は授業内容から出題しますので、授業内容の理解、到達目標に対する評価をします。  
 なお、詳細な評価につきましては、第1回目の授業のガイダンスで説明いたします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 テキストはプリント配布
 【参考書】授業の最初に提示します。
参考文献

準備学修の内容

 地域経済分析システム(RESAS)を使って、多摩地域の自治体の産業等を統計分析してください。また、多摩地域の自治体ホームページに掲載されている人口、産業などの統計で地域の変化を調べてください。
 なお、新聞やインターネット、地域経済研究所レポート(多摩信用金庫等)などの地域社会、経済的話題などに関する資料等を問題意識を持って読んでいただきたい。

その他履修上の注意事項

 2回の課題レポート及ぶ復習小テストは必ず提出すること。成績に大きく影響します。

授業内容

授業内容
第1回授業の進め方(ガイダンス)と前期復習(自治体、人口、産業、ニュータウン、観光事情など)
第2回多摩地域の工業の変遷と産業集積(一部前期授業の復習)
第3回多摩地域の産業集積の動き
第4回多摩地域の産業集積の衰退とニュータウン
第5回多摩地域の観光について(1)
(第1回中間レポート課題の出題)
第6回多摩地域の観光について(2)
第7回多摩地域企業の国際化について
第8回地球温暖化と変化する自動車と新たな産業の動き
第9回(外部講師招聘)多摩地域の人口と産業から考える多摩の経済
第10回地域未来投資促進と多摩地域の中核企業
(第2回中間レポート課題の出題)
第11回企業と大学との共同研究について
第12回シリコンバレーに学ぶ、企業の創業と進化について
第13回多摩地域の物流と近代化産業遺産
第14回後期のまとめ 
(多摩地域の産業の変遷、クラスター・産学官連携、企業の創業と進化、多摩ニュータウンと物流インフラ)
第15回まとめと「期末試験」の実施