担当者 | 飯澤 文夫 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [資格科目] | |
科目ナンバリング | LIH-212 |
有史以来時代の画期となった本と図書館に焦点を当てながら,文字,情報,紙,本と読書,図書館の発生と歴史,及び,その形態と機能について,特に人と社会との関わりに着目し,文明史的な観点から概観する。 併せて,情報通信技術が著しく発展した現代社会と今後の情報社会における「情報」と「図書館」及び「司書」の役割,機能について考える。
「アレクサンドリア」「薔薇の名前」など,本と図書館を扱った映画の一部や,MELICが所蔵する豪華装飾写本の精密な複製版も鑑賞する。
1)図書と図書館の発展史をたどることで,現代社会における情報と人との関わりを認識する視座を確立する。
2)各時代の画期となった本と図書館について歴史的,社会的意義を説明できるようにする。
3)情報のデジタル化を背景として検討されている,MLA(博物館,図書館,文書館)連携に向けた世界と日本の動きを理解する。
毎授業におけるショートコメント(30%),小レポートまたは課題(30%),最終試験(40%)により総合的に評価する。 小レポートのテーマは,下記「5 準備学修の内容」2)を読んでの考察,又は,3)の訪問記とする。 特段の理由なく授業回数(15回)のうち5回以上の欠席,および,指定期日までにレポートを提出しない場合は最終評価の対象から除外する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『図説本の歴史』(ふくろうの本) 2011 | 樺山紘一編著 | 河出書房新社 |
参考文献 | 『図書及び図書館史』 (新・図書館学シリーズ 12) 1999 | 加藤三郎、村越貴代美共著 | 樹村房 |
参考文献 | 『図書・図書館史』(現代図書館情報学シリーズ 11) 2012 | 佃一可 [ほか] 共著 | 樹村房 |
参考文献 | 『文字と書物 世界の文字と書物の歴史を探る』(ビジュアル博物館 第48巻)1994 | カレン・ブルックフィールド著 リリーフ・システムズ訳 | 同朋舎出版 |
参考文献 | 『図書館の興亡 古代アレクサンドリアから現代まで』2004 | マシューズ・バトルズ著 白須英子訳 | 草思社 |
参考文献 | 『知はいかにして「再発見」されたか アレクサンドリア図書館からインターネットまで』2010 | イアン・F・マクニーリー,ライザ・ウルヴァートン著 冨永星訳 | 日経BP社 |
参考文献 | 『図説図書館の歴史』2011 | スチュアート・A・P・マレー著 日暮雅通監訳 | 原書房 |
参考文献 | 『世界の図書館 美しい知の遺産』2014 | ジェームズ・W・P・キャンベル著 ウィル・プライス写真 野中邦子,高橋早苗訳 | 河出書房新社 |
参考文献 | 『記録された記憶』 2015 | 東洋文庫編 | 山川出版社 |
参考文献 | 『世界を変えた100の本の歴史図鑑 古代エジプトのパピルスから電子書籍まで』2015 | ロデッリク・ケイヴサラ・アヤド著 太田昌訳 | 原書房 |
参考文献 | 『書物の破壊の世界史 シュメールの粘土板からデジタル時代まで』2019 | フェルナンド・バエズ著 八重樫克彦,八重樫由貴子訳 | 紀伊國屋書店 |
1)「図書館雑誌」,新聞,Googleニュース等で,図書,図書館,出版,電子書籍,携帯読書端末などに関する最新の動向を常にチェックしておくこと。
2)授業期間中に図書及び図書館に関する図書,ないしは授業で触れた図書を最低1冊は読み, それらについて授業中での紹介のほか,小レポート課題としてあるいは最終試験で記述することを求める。
3)授業期間前又は期間中に, 印刷博物館(文京区), 東洋文庫(文京区), 国立国会図書館(千代田区)などの関係機関を利用または見学すること。ただし,新型コロナウイルス感染状況によっては実施しない。
4 ) 毎回授業冒頭で,本や図書館,書店など本が登場する本(小説やコミックを含む)を「私の一冊」として,履修者からクラスメートに紹介する時間を設ける。積極的にエントリーしてください。
1)第1回目の授業では,授業の進め方,成績評価方法などについて説明するので必ず出席すること。
2)指定する文献やウェブサイトは授業前に必ず読むこと。
3)インターネットの活用ができること,WORD・EXCELで文書等の作成ができること,Web File Serverを使用(授業資料のダウンロード,レポート等のアップロード)することができること,を最低条件とする。
4)適宜グループディスカッションを行うので積極的に参加すること。
5)授業に関する連絡手段としてメーリングリストを作成する。履修確定後速やかに登録すること。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション(何を学ぶのか,授業の進め方,成績評価方法など) 記憶から記録へ |
第2回 | 文字・情報媒体の歴史と図書館の始まり |
第3回 | 図書館の社会的役割と本の存在 *オンライン授業で行う。 |
第4回 | 古代(1)図書館前史 古代エジプト,ギリシャ,ローマ |
第5回 | 古代(2)図書館の萌芽 アレクサンドリア図書館 |
第6回 | 古代(3)映画「アレクサンドリア」(図書館部分を中心に)鑑賞 |
第7回 | 古代(4)中国 四書五経の世界 |
第8回 | 中世(1)キリスト教とイスラム世界,図書の形成と大学の発生 |
第9回 | 中世(2)紙の時代の出現 |
第10回 | 中世(3)日本 紙の伝来と図書の普及から寺院・朝廷・武家文化の時代へ |
第11回 | 近世(1)ルネッサンス,印刷術の発明から大衆読書の時代 |
第12回 | 近世(2)日本 江戸時代 出版文化の繚乱 |
第13回 | 近代 市民社会と公共図書館の思想 |
第14回 | 現代 国際図書館協力の時代、技術革新と図書館、現代から未来へ、情報デジタル化時代の図書館 |
第15回 | 最終試験 試験問題の解説とまとめ *授業計画は学習進行状況によって変更することがある。 |