担当者 | 陳 佑真教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | HAA-201 |
〇文人から見る中国近世史
この授業は、中国近世の政治史・文化史の主役である「文人」と呼ばれる人々をテーマに、宋代から清代にかけての中国史について多角的な視野を養うことを目的とします。
文人というのは、宋代に登場した、①高い教養や美意識をもって芸術分野で活躍すると同時に、②政治にも積極的に参与し歴史を直接動かすという、二重のはたらきを演じた人々の呼び名です。
中国近世史を動かした彼らを知ることで、文化史・芸術史の枠にとどまらず、重層的な視野から歴史上の出来事を見ることができるようになります。
文人はいったいどのような歴史的背景から生まれたのでしょうか。また、彼らは何を考えていたのでしょうか。中国史上の代表的な文人のエピソードや当時の社会への分析を通じて、彼らの世界をのぞいてみましょう。
☆1:文人階層が発生した原因や背景を把握することができるようになる。
☆2:文人たちの生き方、価値観について説明する能力を獲得する。
授業への参加姿勢(50%・コメントペーパーを配布し、疑問や考えたことを記入していただきます)・授業内試験(50%)によって評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | プリントを配布します。 | ||
参考文献 | 授業で扱うテーマが多岐にわたるので参考文献はその都度ご紹介しますが、全般に関するものとしては以下をおすすめします。 | ||
参考文献 | 『中国=文化と思想』 | ・林語堂・鋤柄治郎 | 講談社学術文庫 |
参考文献 | 『中国絵画入門』 | ・宇佐美文理 | 岩波新書 |
高等学校世界史科目の宋代から清代の中国史に関する内容について、不安のある方は教科書を復習しておいてください。
時間がある時に興味のある博物館や美術館を訪れて、文人文化の結晶である東アジアの伝統的な美術品を直接目にすることを推奨します。わかる、わからないにこだわらず、なんとなく好き、という程度でよいので気軽に親しみましょう。
私語など一緒に授業を受ける仲間の集中を削ぐ行為はなさらないでください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス:教員自己紹介・授業概要説明(LMS配信) |
第2回 | 文人って何だ?―その誕生の歴史的背景(対面授業) |
第3回 | 文人の頭の中―その基本的価値観(対面授業) |
第4回 | 范仲淹と欧陽脩―北宋の改革者(対面授業) |
第5回 | 宋代の都市生活(1)(対面授業) |
第6回 | 宋代の都市生活(2)(対面授業) |
第7回 | これが文人だ!蘇東坡一家の軌跡(1)(対面授業) |
第8回 | これが文人だ!蘇東坡一家の軌跡(2)(対面授業) |
第9回 | これが文人だ!蘇東坡一家の軌跡(3)(対面授業) |
第10回 | これが文人だ!蘇東坡一家の軌跡(4)(対面授業) |
第11回 | 茶を飲む文人、酒に飲まれる文人(対面授業) |
第12回 | 文人がハマった音楽―琴や琵琶のエピソード(LMS配信) |
第13回 | 李清照と趙明誠―骨董マニアのラブラブ夫婦を襲った悲劇(対面授業) |
第14回 | 元皇族趙孟頫と色目人薩都剌―モンゴル支配下の文人いろいろ(対面授業) |
第15回 | 前期総まとめ・試験(対面授業) ※各回の内容には、授業の進行ペースや皆さんの関心の傾きに応じて調整を加えることがあります。 |