担当者 | 深谷 幸治教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | SEM-306 |
この日本史演習3A-Ⅱでは、前期と同様に日本中世後期である戦国時代に、当時の人々が書き残した記録・日記・書状などを読み、その内容を解釈して当時の実情を可能な限り明らかにしていくということを目的とする。演習であるから、参加学生諸君はまず提示された史料を読み、それを現代語に訳し、さらに内容に含まれる人名・地名・事項名などの語句を調べ、その史料の成立した時代背景や作成者の意図などを考察し、関係論文などを参考にしつつ実態を復元していくという作業が要請される。
参加学生は最初に何人かのグループを形成してもらい、その相互協力によるグループワークによって上のような作業を行い、史料ごとの内実を明らかにしていくことになる。それは毎回グループごとにプリント(レジュメ)を作成し、授業内で発表・報告を行い、その内容に関するディスカッションを経ることによって一つの作業として完成する。後期に一つのグループが2回程度発表の順番が廻るのでその心づもりをしておいてもらいたい。なお後期には関東地方の戦国大名文書を扱う。
上のような一連の作業を通じ、学生諸君がレポート作成や、学業の総仕上げとしての卒業論文を自力で作成していく際に、それに資する能力を会得することができる。
またそれらの課程において必要なグループワーク・情報収集・分析・要点の把握・他者の眼前でのプレゼンテーションといった作業により、将来的には学生諸君が就業後に実務上役立てる対応能力・経験を得ることができるようになる。
出席は成績評価の前提となる必要条件である。それを満たした上で、授業中の発表・報告への取り組みやその内容、また後期授業最後の時間に実施する試験の解答内容を勘案して、成績を評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特定のテキストは使用せず、担当教員が必要な史料・参考文献の一部や関連論文などをプリントにして作成し、最初の授業時間に配布する。 | ||
参考文献 |
ある程度の古文書学的な知識が必要となるので、前年に履修した史籍講読で使用した史料プリントなどを利用して復習しておくこと。あるいは古文書学の授業を事前に、または並行して履修しておくことが望ましい。また中世史の関連文献や、自らの興味ある分野の書籍・論文等を3年生のうちから多読しておくことが推奨される。
演習であるから、学生諸君はグループワークやディスカッションに積極的に参加することが期待される。
また以下の授業内容ははあくまで予定であり、状況によっては変更されることもあるので、承知しておいてもらいたい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス。使用する史料・論文等の配布、またグループ分けを行う。発表・報告形式の説明や、必要と思われる時代背景等の講義的説明を行う。 |
第2回 | 引き続き教員による、必要と思われる時代背景等の講義的説明を行う。 |
第3回 | 学生によるグループ発表1回目。 |
第4回 | 学生によるグループ発表2回目。 |
第5回 | 学生によるグループ発表3回目。 |
第6回 | 学生によるグループ発表4回目。 |
第7回 | 学生によるグループ発表5回目。 |
第8回 | 学生によるグループ発表6回目。 |
第9回 | 学生によるグループ発表7回目。 |
第10回 | 学生によるグループ発表8回目。 |
第11回 | 学生によるグループ発表9回目。 |
第12回 | 学生によるグループ発表10回目。 |
第13回 | 学生によるグループ発表11回目。 |
第14回 | 学生によるグループ発表12回目。 |
第15回 | 全体のまとめと総括、試験。 |