日本史籍講読7A-Ⅱ
担当者小山 俊樹教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングJPH-230

授業の概要(ねらい)

大正・昭和期に議会政治家として活躍し、いわゆる「粛軍演説」「反軍演説」で知られた斎藤隆夫。陸軍の圧迫のなかで議員除名された斎藤は、戦時下の翼賛選挙で非推薦当選を果たし、戦後に復活した政党政治の担い手となってゆく。
 本授業では、長い間その存在が知られながら、2009年になって初めて全面公開された斎藤の「日記」を題材に、参加者全員で輪読・報告する。同時代の政治家の眼を通して、戦前・戦後日本の政治や社会について理解を深めるとともに、近現代史料の読解や調査の方法を学んでいく。

授業の到達目標

①近現代日本の政治家が書いた「日記」を活字で読み、その文意を理解すること。
②「日記」に書かれた登場人物・事件・事項などを調査する能力を身につけること。
③他の史料などをもとに、「日記」の記述を検証できるようになること。

成績評価の方法および基準

毎回の授業での報告を重視する。
また最終回にテストを行い、総合的に評価を行う。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献回顧七十年斎藤隆夫中公文庫

準備学修の内容

参考文献や資料を読み込み、担当範囲の政治や社会の動きを理解すること。
その上で、配布されたテキストの記述事項を幅広く調査し、その結果を報告に盛り込むこと。

その他履修上の注意事項

授業への出席、および報告・質疑の内容を重視する。報告者はもちろん、その他の受講者も事前に予習を行い、質疑応答に参加することが求められる。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス・史料の概略と授業の進め方について
第2回昭和十四(1939)年(1)
第3回昭和十四(1939)年(2)
第4回昭和十五(1940)年(1)
第5回昭和十五(1940)年(2)
第6回昭和十六(1941)年(1)
第7回昭和十六(1941)年(2)
第8回昭和十七(1942)年(1)
第9回昭和二十(1945)年(1)(LMS上にて実施)
第10回昭和二十(1945)年(2)
第11回昭和二十一(1946)年(1)
第12回昭和二十一(1946)年(2)
第13回昭和二十三(1948)年(1)
第14回昭和二十三(1948)年(2)
第15回昭和二十四(1949)年/試験実施