考古学特殊講義2A-Ⅰ
担当者高木 暢亮教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングARC-203

授業の概要(ねらい)

新石器時代は人類が食料の生産を開始した時代である。この食料生産の開始は人口増加、定住化の促進といったさまざまな影響を人類の社会に与え、その後の世界各地の歴史展開にも多大な影響を及ぼした。この授業では考古資料に基づき、世界各地の新石器時代の文化を概観する。また日本の縄文時代を新石器時代とみなすことができるかどうかについても、特に縄文農耕論との関係で取り上げることにする。

授業の到達目標

1.人類史における新石器時代の意義とその後の歴史に与えた影響を考古資料に基いて理解する。
食糧生産の開始に伴う貧富の差の発生、定住という生活スタイルの採用など、新石器時代の開始によって始まったさまざまな現象が人類史にどのような影響を与えたかを理解することを目標とする。
2.栽培植物と家畜の進化の過程について理解する。
栽培植物、特に主食となる穀物はなぜすべてイネ科の植物が選択されているのか、野生動物から家畜への進化の過程に人間がどのように関わってきたのかについて理解することを目標とする。

成績評価の方法および基準

授業内テストによって成績を評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

授業内で示した参考文献等に目を通すこと。

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回新石器時代の定義
第3回西アジアの新石器文化
第4回ヨーロッパの新石器文化
第5回東アジアの新石器文化
第6回栽培植物の歴史
第7回家畜の歴史
第8回土器と定住集落の出現
第9回縄文時代をめぐる議論
第10回縄文時代の生業
第11回縄文農耕論
第12回縄文時代の栽培植物
第13回弥生時代の水田稲作の特徴
第14回縄文時代の生業と弥生時代の生業の違い
第15回まとめとテスト