美術史・文化遺産特殊講義2A-Ⅱ
担当者鎌田 純子教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングFAH-204

授業の概要(ねらい)

江戸の庶民に愛された浮世絵をとりあげる。授業では、浮世絵の歴史にとって重要な作品や浮世絵師を取り上げ、それに関する史資料や研究論文、最新の調査・研究などを紹介、詳しく解説する。常に浮世絵に新たな変化をもとめ続けた江戸庶民の美意識や流行、それに応えるべく浮世絵を進化させ続けた、絵師・彫師・摺師たちの技術改革や様々なアイディア、西洋からの影響などについて考察する。こうした授業内容をもとに、受講生に浮世絵の読み方を伝えるとともに、受講生が美術史の様々な研究方法について学修することを目的とする。

授業の到達目標

浮世絵研究を通じて、受講生が美術史の様々な研究方法について学修し、他に応用できるようになることを目標とする。

成績評価の方法および基準

学年末試験による評価(60%)と、何回かの授業でおこなう内容確認のワークシートによる評価(40%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書は特にありません。
参考文献授業内に指示します。

準備学修の内容

授業内で配布する論文を読んできてもらうことがある。

その他履修上の注意事項

授業理解度の確認のためにワークシートの提出がある。

授業内容

授業内容
第1回授業の内容と進め方の説明
第2回浮世絵の母体 かぶき者と近世初期風俗画
第3回室内遊楽図 彦根屏風について
第4回浮世絵の創始者と呼ばれた絵師 菱川師宣
第5回江戸時代初期の浮世絵 美人と役者
第6回錦絵の誕生 鈴木春信
第7回浮世絵に見る「見立て」 鈴木春信
第8回美人画を窮める 喜多川歌麿
第9回世界に愛された浮世絵師 葛飾北斎
第10回葛飾北斎「冨嶽三十六景」にみる様々な工夫
第11回抒情の風景 歌川広重
第12回ユーモアの浮世絵 歌川国芳
第13回歴史画に挑む 月岡芳年
第14回浮世絵で遊ぼう  
第15回まとめと試験