考古学特殊講義1A-Ⅱ
担当者阿部 朝衛教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングARC-202

授業の概要(ねらい)

 人類進化上の子どもの役割、学習・教育体制の重要性に焦点をあてる。前期では、人類進化上での子どもの役割に関する先行研究、各時代における養育形態をテーマとし、後期では子どもの学習・教育形態の変化をテーマとする。

授業の到達目標

1.人類における学習・教育の重要性が理解できる。
2.人類進化上での各時代における養育形態が理解できる。
3.上記の研究の進行状況と問題点を理解できる。
4.具体的な学習・教育形態の事例を確認できる。
 上記1・2は主に前期、3・4は主に後期の目標であるが、前期・後期ともに履修しないと表層的な理解にとどまってしまうので、前期・後期の履修を望む。

成績評価の方法および基準

最後の授業のテストによって評価する。出席するのは当然である。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献授業時に適宜、紹介する。資料は、適宜、プリントして配付する。

準備学修の内容

1年の考古学概説で学んだ人類進化、旧石器文化、新石器文化(縄文文化)の変化を復習する。その他は、講義時に適宜、指示する。

その他履修上の注意事項

 文化遺物の説明では、重量物は運搬できないので、考古学実習室に移動する場合がある。

授業内容

授業内容
第1回導入
第2回学習・教育を示す考古学資料の抽出方法(技術・型式学的分析、岩石・鉱物の分析)
第3回学習・教育を示す考古学資料の抽出方法(遺物の遺跡内での空間分析)
第4回学習・教育を示す考古学資料の抽出方法(年齢推定方法)
第5回石器製作技術の技能差の抽出(前期旧石器時代)
第6回石器製作技術の技能差の抽出(中期旧石器時代)
(オンライン授業)
第7回石器製作技術の技能差の抽出(後期旧石器時代)
第8回石器製作技術の技能差の要因と子ども
第9回学習・教育形態(遺物の空間分布:前期旧石器時代)
第10回学習・教育形態(遺物の空間分布:中期旧石器時代)
第11回学習・教育形態(遺物の空間分布:後期旧石器時代)
第12回学習・教育形態の内容と変遷
第13回洞窟壁画の多様性
第14回洞窟壁画と子ども
第15回まとめと試験