篆刻アート表現研究Ⅱ
担当者山本 晃一
単位・開講先選択  2単位 [人間文化学科]
科目ナンバリングJLN-112

授業の概要(ねらい)

篆書、隷書の古典臨書を中心として展開する。篆書は漢字の五書体で最も古い書体である。現在見ることの出来る最古の漢字は甲骨文字である。その後、金文や秦代には小篆が完成した。またこの頃日常的に使われていたのが隷書で、漢代になると漢碑などにみるような隷書が篆書にとって代わり公式書体となった。
篆書・隷書は、漢字の歴史の中では古いスタイルではあるが、現代でもいろいろなところで使われている。
篆書・隷書を学ぶことによって、文字の成り立ちを知り、表現の幅を広げることができ、書に対する新たな興味が広がっていくものと思う。
ここでは、金文、小篆、漢碑等を臨書し、また姓名印等を刻す。

授業の到達目標

中国の秦漢代を代表する篆書・隷書の名蹟を臨書することによって、篆隷の特徴を知り、基本的な用筆や結構法を習得する。また篆刻の基本的知識、技法を習得する。

成績評価の方法および基準

出席が6割を超えること。その上で作品と、平常点によって評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書必要に応じてプリントを配布する。
参考文献

準備学修の内容

関連する文献を精読すること。自宅でも練習すること。

その他履修上の注意事項

書道用具(筆大小、墨、硯、紙)必携

授業内容

授業内容
第1回授業の内容、進め方について
第2回張遷碑の臨書①
第3回張遷碑の臨書②【LMSによるオンライン授業】
第4回石門頌の臨書①
第5回石門頌の臨書②
第6回金文の臨書①
第7回金文の臨書②
第8回金文の臨書③
第9回篆刻①
第10回篆刻②
第11回篆刻③
第12回篆刻④
第13回篆、隷書の創作①
第14回篆、隷書の創作②
第15回まとめ、作品鑑賞