地理学野外実習1A-Ⅰ
担当者吉野  裕教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングGGR-223

授業の概要(ねらい)

卒論を作成する際に、みなさんは研究対象地域(「現地」)に行き、自身で研究に必要なデータや資料を収集することになります。しかし、みなさんの中に「現地調査の経験者」はほとんどおられないと思います。この授業は、そのようなみなさんが、現地調査に関する知識・技術を磨くため(つまり、卒論をスムーズに作成するため)のものです。実際に、学生と教員で現地調査を行い、卒論の作成に必要な知識と技術(観察調査・聞き取り調査・資料収集の方法など)を身につけていきます。春期は「富士山とその周辺地域」を調査対象地域として、グループで調査・分析を行います。

授業の到達目標

・現地調査の基本的な方法を理解できる。
・現地調査を通して、レポート・レジュメの作成に必要な資料を自身で収集できる。
・統計資料などをもとに、地図・グラフ・表を作成することができる。
・現地調査・資料調査の成果をレジュメ・スライドにまとめ、これらを用いて発表することができる。

成績評価の方法および基準

授業時のレポートなどの提出物(50%)・発表(30%)・受講態度(20%)をもとに、成績を総合的に評価します。
※受講態度:調査・作業にのぞむ態度のことを意味します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『ジオ・パルNEO 地理学・地域調査便利帳』 野間晴雄・香川貴志・土平 博・河角龍典・小原丈明編著海青社
参考文献特に指定しません

準備学修の内容

授業と現地調査の前に、書籍・地図・インターネットなどで調査先について積極的に調べてください。

その他履修上の注意事項

・2021年度春期に新型コロナウイルス感染症が収束しない場合、学内での調査活動が中心となりますので、あらかじめご了承下さい。
・現地調査を実施する場合、費用は履修者の個人負担となります。事前に費用を準備してください。現地調査の詳細(日程や費用など)については授業中にお知らせします。そのほかの重要な情報につきましては、LMS「地理学野外実習Ⅰ」に掲示します。LMSを頻繁に確認してください。
・この科目ではグループ活動(研究・調査)を行います。「優れた研究成果」は「良い人間関係」からうまれます。他者と積極的にコミュニケーションをとってください。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、受講上の諸注意【オンライン 4月13日】
第2回調査グループをつくろう【オンライン 4月13日】
第3回富士山とその周辺地域について調べよう①調査地域・テーマを設定する
第4回富士山とその周辺地域について調べよう②参考文献を集める
第5回富士山とその周辺地域について調べよう③地形図から歴史的な変化を把握する
第6回富士山とその周辺地域について調べよう④統計資料を入手する
第7回富士山とその周辺地域について調べよう⑤グラフを作成する
第8回富士山とその周辺地域について調べよう⑥地図表現について学ぶ
第9回富士山とその周辺地域について調べよう⑦GISとは何か?
第10回富士山とその周辺地域について調べよう⑧GISで地図を作成する
第11回富士山とその周辺地域について調べよう⑨スライド・レジュメを作成する 
第12回富士山とその周辺地域について調べよう⑩スライド・レジュメを修正する
第13回富士山とその周辺地域について報告しよう①発表 1・2班
第14回富士山とその周辺地域について報告しよう②発表 3・4班
第15回総括