地理学野外実習1A-Ⅱ
担当者吉野  裕教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングGGR-224

授業の概要(ねらい)

卒論を作成する際に、みなさんは研究対象地域(「現地」)に行き、自身で研究に必要なデータや資料を収集することになります。しかし、みなさんの中に「現地調査の経験者」はほとんどおられないと思います。この授業は、そのようなみなさんが、現地調査に関する知識・技術を磨くため(つまり、卒論をスムーズに作成するため)の科目です。実際に、学生と教員で現地調査を行い、卒論の作成に必要な知識と技術(観察調査・聞き取り調査・資料収集の方法など)を身につけていきます。秋期は「東京都内」を調査対象地域として、グループで調査・分析を行います。

授業の到達目標

・現地調査の基本的な方法を理解できる。
・現地調査を行い、レポートやレジュメの作成に必要な資料を自身で収集できる。
・現地調査・資料調査の成果をレジュメ・スライドにまとめ、これらを用いて発表できる。
・現地調査の結果をふまえ、今後の「研究課題」を提示できる。

成績評価の方法および基準

授業時のレポートなどの提出物(40%)・発表(40%)・受講態度(20%)をもとに、成績を総合的に評価します。
 ※受講態度:調査・作業にのぞむ態度のことを意味します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『ジオ・パルNEO 地理学・地域調査便利帳』野間晴雄・香川貴志・土平 博・河角龍典・小原丈明編著海青社
参考文献特に指定しません

準備学修の内容

授業と現地調査の前に、調査先について書籍・地図・インターネットなどで積極的に調べてください。

その他履修上の注意事項

・2021年度秋期に新型コロナウイルス感染症が収束しない場合、学内での調査活動が中心となりますので、あらかじめご了承ください。
・現地調査を実施する場合、費用は履修者の個人負担となります。事前に費用を準備してください。現地調査の詳細(日程や費用など)については授業中にお知らせします。そのほかの重要な情報につきましては、LMS「地理学野外実習Ⅱ」に掲示します。LMSを頻繁に確認してください。
・この科目ではグループ活動(研究・調査)を行います。「優れた研究成果」は「良い人間関係」からうまれます。他者と積極的にコミュニケーションをとってください。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、受講上の諸注意
第2回調査グループをつくろう【オンライン 9月21日】
第3回江戸・東京の富士信仰について調べよう①文献を収集する
第4回江戸・東京の富士信仰について調べよう②富士塚の分布図の作成と解釈
第5回江戸・東京の富士信仰について調べよう③浅間神社の分布図の作成と解釈
第6回現地調査の準備をしよう①調査日程を確定する
第7回現地調査の準備をしよう②調査地域の地形図を判読する
第8回現地調査の準備をしよう③フィールドノートの使い方を学ぶ
第9回現地調査をしよう①富士塚を巡る
第10回現地調査をしよう②データ・資料の収集
第11回現地調査の成果を報告しよう①フィールドノートをまとめる
第12回現地調査の成果を報告しよう②発表準備
第13回現地調査の成果を報告しよう③発表 1・2班
第14回現地調査の成果を報告しよう④発表 3・4班
第15回総括