生涯学習支援論Ⅰ
担当者居郷 至伸教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [教育文化学科]
科目ナンバリングEDU-216

授業の概要(ねらい)

 本講義ではまず、生涯教育・生涯学習の基本的理解に基づきながら支援が求められる社会的・教育的な背景の把握を行う。そして、支援策に見られる議論や政策動向の説明や支援対象である学習者についての理解を深める。また、学校内外における求められる支援のあり方や家族、就労といった生活の具体的側面に焦点を当てた日本の生涯学習支援の諸特徴を理解しつつ、具体的な課題の所在や将来展望について実際に用いられているファシリテーションの技法の紹介を踏まえて探求していく。

授業の到達目標

・生涯教育・生涯学習の基本的な考え方に基づきながら、支援が求めれる背景について的確に理解できるようようにする。
・生涯学習支援に関する議論、政策およびさまざまな動向について必要な知識の習得をめざす。
・生涯学習社会における課題を適切に理解し探求できる力(支援に関連する技法の活用を含む)を身につける。

成績評価の方法および基準

試験 60% 授業で説明した内容をもとにした知識、理解、論述力を問う。
平常点 40% 授業内での発言内容やコメントシートの提出状況といった授業への参加度。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書指定しない。
参考文献『場から未来を描き出す――対話を育む「スクライビング」5つの実践』ケルビー・バード (著), 山田夏子 (監修)(2020)英治出版
参考文献

準備学修の内容

・授業に関連した内容に触れている文章やデータに目を通し、その内容の理解、論点となる箇所を把握しておくこと。
・授業内で適宜課す小レポートの作成に必要な情報を入手しておくこと。

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション――生涯学習社会と支援(オンライン授業)
第2回生涯学習支援の社会的背景
第3回生涯学習支援の教育的背景
第4回生涯学習支援の諸政策の特徴と課題
第5回さまざまな支援論にみる生涯学習支援の特徴
第6回生涯学習支援の展開にみる支援者の特徴とニーズ
第7回学習をめぐる支援の現状と課題①――学校教育に焦点を当てて
第8回学習をめぐる支援の現状と課題②――学校外の学習環境に注目して
第9回授業中間まとめ――生涯学習支援の枠組みの把握を踏まえて(オンライン授業)
第10回家族生活における支援の意義と課題①――子育てをめぐって
第11回家族生活における支援の意義と課題②――介護をめぐって
第12回就労をめぐる支援の意義と課題①――若年者への支援に注目して
第13回就労をめぐる支援の意義と課題②――さまざまな支援策を踏まえて
第14回日本の生涯学習の現状と課題――ファシリテーションの技法を絡めて
第15回授業総括:日本の生涯学習支援に求められること